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まさかの返答に驚いた。
昨日、仕事だった筈。
今日も仕事してた。
「……夜釣り？」
「だって今日の近くで休みってなかったじゃん。
大漁だったからそこそこで帰って来たよ。
ちゃんと寝たし。
多過ぎたから朝から松兄と相葉ちゃんとこにお裾分けしに行ったけど」
珍しく饒舌に話す。
それにしても動くとなると車もないのにフットワーク軽いね。
「ああ、それで相葉さんに送って貰ったんだね。
なんか、そんな噂が流れてたよ」
「噂って何？
ちょうど今日は相葉ちゃんと一緒の撮影だったからだよ」
「それは知ってる」
翔さんみたいに全員の仕事は把握はしてないけどあなたのスケジュールは把握してる。
「仕事終わってこれ作ってたの？」
「２人で頑張って巻きまくった」
得意気に微笑む可愛い人。
巻きまくったから、こんなに料理が並んでる訳ね。
ったく……
誰の誕生日なんだよ。
本当は俺が作ってやりたかったのに。
美味しいって幸せそうに微笑む顔が見たかったのにさ。
「食べる？」
「うん、食べるよ。
でも時間が時間だから全部は無理かな。
ごめんな、折角作ってくれたのに」
「明日、食べればいいじゃん。
なま物系はツマミになるし、後は明日でも全然問題ないし。
先にお風呂入っといで。
さっき追い焚きしたからまだ大丈夫だと思う。
その間に用意しとくから」
だから誰の誕生日なんだって。
「明日は昼からだしゆっくりしよ」
「わかった」
そう返事はしたけど急いで入る。
１秒でもあなたの側にいたいから。
大急ぎで風呂を済ませて出て来ると既にテーブルの上に料理は選別済みで本人は携帯の画面とにらめっこ。
お祝いメールに律儀に返答中か。
俺に気付きもしない……
ちゃっと悔しくて後ろからそっと抱き締める。
「ごはん、食べよう」
耳を食みながら囁いてやる。
「擽ったいって。
ちょっと待って。
後、３人」
持って来たシャンパンは冷えてないから明日。
結局、ビールか。
一緒に持ってきたウィスキーはおかわりで水割りなりロックなりするとして。
「終わったぁ〜」
と叫んだあなたに特別な日だからかビアグラスに入れたビールを渡す。
「ありがと」
「色気のないビールで申し訳ないけど、誕生日おめでとう」
「ありがとう」
合わせたグラスが小気味良い音を鳴らす。
「うまっ」
「釣れたて新鮮だし活け締めしたからね。
鮮度抜群、食べて欲しかったんだ」
だから誰の誕生日だっての。
俺の時出来なかったからか。
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蒼羽(プロフ) - 青子さん» 初めまして＆コメントありがとうございます！…もう嬉しすぎます。青子さんのお話もお気に入り入れて何度も読み返させて頂いてます。そんな方からのコメント嬉しすぎます。拙いお話にお付き合いありがとうございます。しかもタニス・リーファンだなんて…頑張れます！ (2021年11月26日 22時) (
レス) id: f9ecf164e6 (このIDを非表示/違反報告)
青子(プロフ) - 今回のラスト、まさかまさかでした。この先があったら、なかなか怖い事になりそう…などと妄想しております。蒼羽さんの作品をこれからも楽しみにしております。モンスターの太郎ちゃん、一郎君兄弟、楽しみにしております。最後にタニス・リーのファンです。 (2021年11月26日 16時) (レス) id: d98076db62 (このIDを非表示/違反報告)
青子(プロフ) - はじめてコメントさせていただきます。蒼羽さんのお話は全部読ませていただいております。毎日の更新本当にありがとうございます。 (2021年11月26日 15時) (レス) id: d98076db62 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蒼羽
| 作成日時：2020年11月26日 0時
