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常に全体を見てバランスを取り続けてくれてたのはあなた。
歌やダンスが上手い事をアピールする人が多いのにあなたはバランスを優先した。
なのにサボってるとか休んでるとか……
あなたが本気で歌って踊ったら誰もついていけないのに。
あなたが否定しなのをいい事に言いたい放題。
俺たちが怒ったらあなたは笑って
『時々本気で休んでるからいいんだよ』
なんて言うから俺たちは何も言えなくなる。
あなたが怒らないから俺たちも怒れない。
若気の至りで気の短かったメンバーもいつの間にかあなたに毒を抜かれて穏和になったよね。
あなたはグループをまとめようとはせずに自由にさせてくれていた。
だから皆、それぞれに頑張れる場所を見付けて頑張れた。
そして帰る……あなたの元に。
俺たちは安心してた。
あなたがいるって。
……でもあなたは不安だったんだね。
何もできないなんて……
あなたはいてくれるだけでいいのに。
「大ちゃんがいてくれるから頑張れたんだよ」
そう囁いて抱き締める。
回した俺の腕が余るほど小さな体。
こんな小さな体で皆を支えてくれてたんだね。
「大ちゃんが好き……愛してる？」
「愛してる？なの？」
「うん、特別に好きだから愛してるじゃない？」
「ああ、そうだね。
特別な好きは愛してるか」
緊張も特別もない告白。
俺は至って本気なんだけど。
40目前のおっさんが40になったおっさん相手に何やってんだろ。
でも離れてみて気付いたんだから仕方がない。
あなたがどれほど特別で大切なのかを。
週に１度確実に会えて時々２人で仕事できて、そんな適度な距離が当たり前になってた。
「ずっとこうしてたい」
抱き締めた腕に少しだけ力を込めて頭の上に顎を乗せる。
俺の腕の中にすっぽり入ってしまうあなた。
「いつでも言って」
「だからずっとだって」
「そりゃ困った。
松潤にもニノにも言われたわ」
「へっ？
因みに翔ちゃんは？」
「まだ会ってない」
……まだ会ってないだけ……翔ちゃんもきっと同じ事を思ってる。
てか、皆って……
愛されすぎ、大ちゃん。
「いつの間に？」
「松潤は結構マメに連絡くれるよ。
あいつも今はまだお休み中だからね。
去年まで１番死ぬほど忙しかったからさ。
ニノは12年待てないってさ、俺は暇なんだから来いって煩かった。
翔くんはまだ忙しそうだけど」
結構、皆待てなかったんだ。
俺……頑張って我慢したのに……
………あれ？
俺、大ちゃんから誘われたよ。
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蒼羽(プロフ) - 青子さん» 初めまして＆コメントありがとうございます！…もう嬉しすぎます。青子さんのお話もお気に入り入れて何度も読み返させて頂いてます。そんな方からのコメント嬉しすぎます。拙いお話にお付き合いありがとうございます。しかもタニス・リーファンだなんて…頑張れます！ (2021年11月26日 22時) (
レス) id: f9ecf164e6 (このIDを非表示/違反報告)
青子(プロフ) - 今回のラスト、まさかまさかでした。この先があったら、なかなか怖い事になりそう…などと妄想しております。蒼羽さんの作品をこれからも楽しみにしております。モンスターの太郎ちゃん、一郎君兄弟、楽しみにしております。最後にタニス・リーのファンです。 (2021年11月26日 16時) (レス) id: d98076db62 (このIDを非表示/違反報告)
青子(プロフ) - はじめてコメントさせていただきます。蒼羽さんのお話は全部読ませていただいております。毎日の更新本当にありがとうございます。 (2021年11月26日 15時) (レス) id: d98076db62 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蒼羽
| 作成日時：2020年11月26日 0時
