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次の瞬間、カズナリの目の前にマサキが飛び降りて来た。
「カズ〜」
泣きそうなマサキの声に嫌な予感が頭を過る。
それでも優しくマサキの背中を撫でながら
「どうした、何があった？」
「ジュンとはぐれた」
……最悪。
狙いはそっちか？
「警備ロボットがやたら集まって来て応戦で手一杯になっちゃって。
気が付いたらジュンがいなくて。
必死に探したけど見つかんない。
どうしよう」
「１度船に戻ろう。
買い物は別の星ですればいい。
状況を整理して対処法を考えよう。
ジュンを連れてった連中から連絡があるかもしれない。
いや、きっとあるから」
崩れ落ちそうな程、消沈しているマサキを支えながら船に戻る。
戻りながら状況を整理する。
やはりマサキはマークされていた。
そしてジュンも。
取り敢えず連れ去るならジュンだと考えたのだろう。
アンマー星の血が入ってるが基本地球人系。
地球人の力は銀河系の中で中間あたり。
弱くはないが強くもない。
一方マサキは30年前のデータがやはり未だに残っていたのだ。
そうなると連れ去りやすいのはジュンだ。
それからマサキなりサトシを呼び出せば事は簡単になる。
その可能性も考えて２人で行かせたのに。
最初からジュンを拐う気で逆にマサキの足止めをして、まんまとジュンを連れ去ったのだろう。
マサキも散々探し回った筈だ。
この星でなければ……もっと人気がなければ探し出せた筈なのに……出来なかった。
いつもは能天気か……と言う程底抜けに明るいマサキがこの世の終わりとばかりの落ち込んでいる。
マサキの好きな飲み物の中で甘めなモノをチョイスして渡す。
甘いモノ飲んで落ち着いて欲しい。
「命は大丈夫だよ。
奴らの目的は多分サトシとおまえだから。
おまえらと交換する為に連れて行かれたんだと思う」
「でも何されるかわかんないんだよ。
あいつらが真面に返すとは思えない」
……悲しいかな、確かにそれはある。
五体満足で普通に囚われているかも怪しい。
何かの実験に使ったりしてる可能性もある。
先に応援を頼んでおこう。
これはかなり面倒だ。
「それ飲んで落ち着いてて。
あの人に連絡してくる。
応援を頼むよ。
勝手に１人で行くんじゃねぇぞ」
「わかってるよ。
この星で１人でなんて動けないよ」
「……だな。
俺がいるから、それ飲んで大人しく待ってろ」
「……うん」
珍しくサトシがマサキの頭を抱き締めるように寝ている。
「サトシ、起きたの？」
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蒼羽(プロフ) - ともさん» コメント毎度ありがとうございます。とっても嬉しいです。ハッピーエンドが基本なので安心？して読んでやって下さい。悲型は書けませんね。それに書くならやっぱりハッピーエンドがいいです。楽しく読んで欲しいので。それでは続きをお楽しみ下さい。 (2021年2月20日 22時) (
レス) id: 878a08305b (このIDを非表示/違反報告)
とも(プロフ) - 途中ですが…サトシくんに危険が及ばないか？ジュンくんは？とか1人で考えながらドキドキしています(笑)続きに行ってきます(☆~☆) (2021年2月20日 14時) (レス) id: bd0ebe94fc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蒼羽
| 作成日時：2020年10月10日 1時
