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「マジ……すげぇ。
ホテルのデザートみたい」
寝起きとは思えない程らんらんと輝く瞳。
「本当に食べていいの？」
「その為に作ったんどけど」
「ありがと〜」
満面の笑みを浮かべジュンに飛び付く。
余りの勢いにジュンは一瞬ふらつくもなんとか踏み止どまる。
「いいから食べてよ」
「うん、食べる」
この上ない蕩けた笑顔で再び席に着く。
「いただきます」
言い終わるか終わらないかのタイミングでフォークを突き刺す。
小さな口に入るだけの小さな欠片を切り取り口に入れる。
「ん〜何これ。
凄い、いつものケーキがいつも以上に美味しい」
どうやらお気に入りの店の鉄板ケーキのようだ。
定番の味が美味しさアップして盛大に身悶える。
「マーくん、マーくんも食べて。
めっちゃ美味しいよ」
珍しく興奮しながら自分の分より大きめな１口をマサキの口に入れる。
「本当だ。
凄い、美味すぎ〜」
「だよね〜。
ジュン天才！」
「知らないよ、毎回ねだられても。
なんせ天才らしいから」
興奮してる２人の声の合間に静かにカズナリがジュンに囁く。
「そんなに手間かからないから大丈夫だよ」
「無理な時は無理って断りなよ。
最初にちゃんと躾とかないと、後で大変なのはジュンだからね」
「わ、わかってるよ」
果たして２人のうるうる目のお願い攻撃に耐えられるのか？
………無理だと思うけど。
あの攻撃の怖さを知らないからね、ジュンは。
取り敢えず他人事なので黙っておく。
後で面倒な事になるのはジュンであってカズナリではない。
サトシは新しいスィーツの美味しさを堪能しカズナリは新しいスィーツで幸せそう顔をしているサトシを堪能する。
皿にあったスィーツをぺろんと完食した。
何口かはマサキの口に入ったが。
「最高〜。
ご馳走さまでした」
しっかりと手を合わせて深々とジュンに向かって頭を下げる。
そんな様子が可愛くてジュンはサトシの頭を撫でながら立ち上がる。
「お粗末様でした」
「お粗末どころか豪華で美味しかったよ」
嬉しそうにふわりと微笑む。
そんなサトシにカズナリが
「ほら、まだ寝るんだろ？」
「あ、うん。
もうちょっと寝たい」
「じゃあ寝ておいで」
「うん、ありがとね。
あ、カズ……」
「はいはい、仕方ないね。
俺でいいの？
マサキじゃなくて」
「さっきマーくんだったから今度はカズがいい」
「了解、行くよ」
「うん」
入って来た時と同じく肩を寄せ合い出て行った。
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蒼羽(プロフ) - ともさん» コメント毎度ありがとうございます。とっても嬉しいです。ハッピーエンドが基本なので安心？して読んでやって下さい。悲型は書けませんね。それに書くならやっぱりハッピーエンドがいいです。楽しく読んで欲しいので。それでは続きをお楽しみ下さい。 (2021年2月20日 22時) (
レス) id: 878a08305b (このIDを非表示/違反報告)
とも(プロフ) - 途中ですが…サトシくんに危険が及ばないか？ジュンくんは？とか1人で考えながらドキドキしています(笑)続きに行ってきます(☆~☆) (2021年2月20日 14時) (レス) id: bd0ebe94fc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蒼羽
| 作成日時：2020年10月10日 1時
