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マサキは訳もわからず頭を抑えて飛び起き、キョロキョロする。
キョロキョロした視界の片隅にカズナリを見つけて納得した。
「カズ、殴った？」
「うん、思いっ切り」
「なんで？」
「なんとなく」
「へっ？
なんとなくで俺殴られんの？
しかもカズちゃんの思いっ切り？
俺じゃなかったら死ぬよ」
「だね」
恐ろしい事をさらっと言われてもマサキは気にする事なく話を進める。
「もうカズちゃんってば一緒に寝たかったの？
じゃあ、おいでよ。
サトちゃんとの真ん中に入る？」
「俺は今から待機。
それよりジュンが寝たら畑で広げといで。
ノーズに行ったら必要になるかもしれないから。
使い方忘れたじゃ洒落になんないよ」
「わかった。
ありがとね、カズ。
大好き」
嬉しそうにカズナリを抱き締めて頬ずりする。
「暑苦しいけど」
「嘘ばっかり。
でもカズちゃんの皮膚はすべすべで気持ちいい」
「そんな報告はいらないから」
「いいの。
俺が好きだから」
「俺？
皮膚？」
「気持ちいいお肌を持ってて愛ある憎まれ口叩くキュートなカズちゃんが大好き」
爽やかな笑顔で語るマサキにカズナリの方が恥ずかしくて赤くなる。
……なんでそんな恥ずかしいセリフを笑顔で言えるんだよ、この馬鹿。
カズナリは思いっ切り心の中で悪態をつく。
何せマサキ本人は至って真面目に笑って言葉を発しているのだ。
……こんの天然爆発男！
天然爆弾ではない。
爆弾だと認識した時には既に爆発していて遅いくらいだ。
「地味にアップ始めとくね」
「頼むよ。
サトシが無駄に消耗してるからさ」
「知ってる。
ちゃんと感じてるよ、サトちゃんの不調。
だから側にいるんだよ」
「あ……そうだったな」
「えっ、何？
カズ忘れてたの？
まさかそれで焼きもち焼いて俺、殴られたの？」
図星を刺され、もう一発殴ろうとした。
しかしそれはあっさりと掴まれる。
「カズ〜思いっ切り殴ったら流石に痛いって言っただろ、頼むよ。
可愛いけどさ」
勘の良さは天下一品だが頭と視力は絶対良くないっとカズナリは胸の内で豪語する。
……サトシと言いマーと言い考えるより先に体が動くからな。
……だから考えるのが面倒になってより考えなくなるんだよ。
……毎回毎回毎回毎回フォローする身にもなれっての。
日頃の鬱憤が貯まっていたのか溢れ出て来る。
ぐるぐるし出したカズナリをマサキは思いっ切り引っ張り抱き締める。
「怒んないでよ。
カズには感謝してるから」
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蒼羽(プロフ) - ともさん» コメント毎度ありがとうございます。とっても嬉しいです。ハッピーエンドが基本なので安心？して読んでやって下さい。悲型は書けませんね。それに書くならやっぱりハッピーエンドがいいです。楽しく読んで欲しいので。それでは続きをお楽しみ下さい。 (2021年2月20日 22時) (
レス) id: 878a08305b (このIDを非表示/違反報告)
とも(プロフ) - 途中ですが…サトシくんに危険が及ばないか？ジュンくんは？とか1人で考えながらドキドキしています(笑)続きに行ってきます(☆~☆) (2021年2月20日 14時) (レス) id: bd0ebe94fc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蒼羽
| 作成日時：2020年10月10日 1時
