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後ろから包むように抱き締めて囁かれた言葉。
「ばっかじゃねぇ。
おまえらみたいなほわほわした奴ら俺が見とかなきゃ他の人に迷惑掛かるだろ」
「じゃあ……ちゃんと見ててね。
嫌になんないでね。
飽きないでね……カズ」
「おまえら見ててどうやったら飽きるんだよ。
問題ばっか拾って来てさ」
「拾ってくんのはサトちゃんだろ。
それに今回に限ってはカズが報酬に目が眩んだんじゃん」
「…………」
カズナリは何も言えなくて黙ってマサキの胸元に頭をぐりぐり押し付けた。
「可愛い過ぎだってば……カズ」
「俺に盛っても無理だって」
「むぅ〜。
今時どうとでもなるだろ」
「だから敢えてどうとでもしてないんだろ。
それにマサキからは無理でも俺からならいけるけど、どうする？」
「う〜今の気分的には……」
「なんだよ、気分って」
「気分は大事だろ」
拗ねたマサキにカズナリは笑いかけ口付ける。
「ずるっ。
どうすんのさ、サトちゃん起きないのに」
「やっぱそっちの気分なの？」
「だよ」
「起きてるよ、マーくん」
背後のベッドから声が聞こえる。
「えっなんで？」
「１回起きてスィーツ食べて、すっかり目が覚めた後に治癒して中途半端に止められて目が覚めた上に体が火照ってた。
よくあんじゃん。
疲れてる時程やりたくなるって。
それ」
あっけらかんと現状を説明してくれる。
マサキは呆然とそんなサトシを見る。
「かもん、マサキ」
なんか発音が笑えるけど……とマサキは思った。
それでも折角のかもん……なのでいそいそとベッドに這い上がる。
「サトちゃん」
「マーくん」
甘いけど啄むような可愛いキス。
「カズ……」
サトシは手をひらひらさせてカズナリを呼ぶ。
マサキの唇がサトシの首筋に移動して空いた唇にカズナリのそれが重なる。
「疲れてんじゃないの？」
「疲れてるよ。
でもそれ以上に今は１人で眠りたくない」
サトシは自分の体を抱き締め震えている。
そんなサトシの頬をカズナリは優しく撫で、マサキはぎゅっと抱き締める。
「何を見た？」
「真っ黒な闇。
その前に恐怖と絶望と悲しみの涙。
そして狂った連中の笑い声」
「それじゃあ仕方ないな。
忘れて眠れるように抱き潰さないとね」
「うん、そうして。
寒いから温めて……熱いくらいに」
「らじゃ」
「わかったよ」
髪を肌を４つの手が２つの唇が撫でる。
「尻尾と耳どうすんの？」
「もう見られたからよくない？」
「そだね」
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蒼羽(プロフ) - ともさん» コメント毎度ありがとうございます。とっても嬉しいです。ハッピーエンドが基本なので安心？して読んでやって下さい。悲型は書けませんね。それに書くならやっぱりハッピーエンドがいいです。楽しく読んで欲しいので。それでは続きをお楽しみ下さい。 (2021年2月20日 22時) (
レス) id: 878a08305b (このIDを非表示/違反報告)
とも(プロフ) - 途中ですが…サトシくんに危険が及ばないか？ジュンくんは？とか1人で考えながらドキドキしています(笑)続きに行ってきます(☆~☆) (2021年2月20日 14時) (レス) id: bd0ebe94fc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蒼羽
| 作成日時：2020年10月10日 1時
