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どれ程の研究者や金目的、軍事目的……有りとあらゆる組織が欲しがるのは目に見えている。
だから内緒。
「静かに自由に暮らしたい。
……それが望みなんです」
カズナリはそう言って静かに微笑む。
「それよりタツヤさんです。
サトシの力を持ってしてもこれが限界でした。
完全に漬けられていると言ってもいいでしょう。
これからどうするかです。
元に戻せるかも謎ですし何より脳の方にも萎縮が見られます。
どこまで覚えているかもわかりません」
淡々と語られる最悪な状態。
さっきもショウがどれだけ呼ぼうとなんの反応もなかった。
ちらりともショウを見なかった。
もう彼の屈託のない笑顔を見れないのか？
「記憶のバッグアップが取られているならば大丈夫でしょうけど……」
記憶のバックアップ。
催眠術からのテレパシストのアシストで取り出せるようになったと噂される。
噂でしかないが出来たとしても１回に莫大な金が必要だろう。
そんな事……されてない事は簡単に予想出来る。
あまりの非現実的な現実に意識が闇に囚われそうになる。
「たっだいまぁ」
ドアが開いた瞬間、能天気な声が室内に響いた。
「持って来たよ。
何処に置けばいい？」
闇に囚われそうになった意識がそのまま光の中に止まる。
「ポッドの左側に。
右側に操作パネルがあるから」
「らっじゃ〜」
明るく返事をして普通のベッドより少し小さな簡易ベッドを置く。
その上に何故か頭の上に乗っている新しいシーツを掛ける。
「枕と掛布は部屋から持って来て下さいね」
「わかりました」
優しい穏やかな、でも明るいマサキの口調に落ちそうな意識が浮上して行く。
「ジュンは？」
「お弁当来たから取りに行った。
俺の頭にシーツ乗っけて」
だからシーツが頭の上にあったのだ。
「食堂に持って行ってくって」
「暫くは起きないでしょうから先に食べましょうか？」
「はい」
「俺もうお腹ぺっこぺこ」
どこまでも明るいマサキの声にショウはクスリと笑う。
彼のおかげで気持ちが沈まずに済んだ。
食堂のテーブルの上には大きめの弁当３つと小さな弁当が１つ置いてあった。
「カズ、１個足りないけど」
「ああ、サトシのは頼んでないから。
丸１日は起きて来ないだろうし起きたら先ずスィーツだから」
「えっ、いいの？」
「あれだけ疲れると糖分が必要なんだ。
だから先ず食べれるだけ甘いモノを欲しがる」
「糖分って……」
「取り敢えず食べよう」
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蒼羽(プロフ) - ともさん» コメント毎度ありがとうございます。とっても嬉しいです。ハッピーエンドが基本なので安心？して読んでやって下さい。悲型は書けませんね。それに書くならやっぱりハッピーエンドがいいです。楽しく読んで欲しいので。それでは続きをお楽しみ下さい。 (2021年2月20日 22時) (
レス) id: 878a08305b (このIDを非表示/違反報告)
とも(プロフ) - 途中ですが…サトシくんに危険が及ばないか？ジュンくんは？とか1人で考えながらドキドキしています(笑)続きに行ってきます(☆~☆) (2021年2月20日 14時) (レス) id: bd0ebe94fc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蒼羽
| 作成日時：2020年10月10日 1時
