【ウサビッチ】親の罪をかぶった少女 part２ (ページ21)

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再会注意ページ21

「ところでコプチェフさん、ここはどこなの？」

「ん？」

Aが首を傾げてコプチェフに聞くと、コプチェフはにこっと笑って口を開いた。

「ここはね、俺たちの知り合いの家だよ。

俺たちの家には今ちょっと民警とかがいるからAちゃんを置いとけないなって思ってさ、急きょこの家にAちゃんを匿ってもらってたんだ」

「そうなんだ…」

それはここの家の人にも迷惑をかけてしまった…。

Aが俯いてシーツを握り締めていると、コプチェフはAの手に自分の手をそっと重ねた。

「大丈夫、何も心配することはないよ」

「…あの、でも」

「ホントに大丈夫だって、……ここの家の奴はAちゃんも知ってる奴だからさ」

そう言われてコプチェフさんに微笑まれたけど、私は思わずきょとん。としてしまった。

「え？」

「(私も知ってる人…？)」

顎に手を当てて頭を働かすも、私が知っている人で私を匿ってくれそうな人なんて思いつかない。
チラリ、とコプチェフさんを見てみるもさっきと変わらずニコニコしている。

…どうやら教えてくれる気はないようだ。

「ごめんなさい、分からないわ…」

「ふふ、そう。まあそうだよね」

そう言ってコプチェフさんはずっとニコニコ……いや、何だかニヤニヤしてきた。

そんなコプチェフにAがハテナマークを飛ばしていると、部屋の外から一人分の足音が聞こえてきた。

「あ、来たかな」

「？」

コプチェフがそう呟いた瞬間、A達がいる部屋のドアがゆっくり開かれた。

そして入ってきた人物を見るなり、Aの目は大きく見開いた。

入ってきた人物をAは知っていた。

それは、今Aの手首につけられているシルバーのブレスレットを…、Aに取って生まれて初めてのプレゼントをくれた人。

「あ……」

生まれて初めて友達になってくれたひと。

「よかったA！目が覚めたんだな！」

金髪が良く似合う、つり目な彼は、Aと目が合うと嬉しそうに笑った。

「カンシュコフさんっ！」

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