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彼は綺麗な人だと思った(本編『それでは何も意味がない』の番外編です) ページ3

___え?


ルンバの言葉に少なからず中島は同様の色を見せた。目は見開き、訳がわからないといいたげだ。

確かにそうだろう。
仕事であるならば、その依頼に沿ってあの場にすぐにでも突入すべきかもしれない。


「今、まダ集まりきってイないノなら、彼処ニ突入スれば、一部を逃しマす。その場合、強力ナ異能力者ヲ街に隠ス事にもなりかネませン。でスからここで待機すべキですが、時間ヲ無駄にするのも勿体無い」



しかしそれは建前である。
筋の通った意見かもしれないが、ルンバの本音はそれではなかった。


____本当は、



「え、で、でも僕でいいの?」


「…先程から私が出しゃばってますが、


……寧ろこノ中では貴方が一番先輩でしょウ。あちラ都合としテは進行的二、私が万能(⁈)ダと楽なのカもしれまんセが」←
「それメタ発言って言うんですよ、ルンバさん」←

「……何の話?」
「此方ノ話でス、知らナくていいですヨ」



「…話を戻シますが、私ハ貴方の意見が聞きたイんデす。泉先輩も先輩ではあリますが、探偵社でノ経験は貴方ガ一番長いでしョう。貴方にしカ見てないことモありまス」


中島さんは、人間らしいようでそうでない。

少し身体が細いし、栄養管理もつい最近落ち着いてでき始めたのかもしれない。
普段するような行動においても、『それらしい』癖のようなものがあった。


それから身の振り方。気を使っていたりサポートへ異常にいくのは、外であまり意見を言う機会など、なかったのかもしれない。我儘も、お強請りも、子供の当たり前が出来ないような…そんな家庭だったのだろうか


データベースを探らないことには分からないが、
彼は理不尽なな世界を生き抜いてきた1人の人間であり、それは誇るべき経験と奥底に眠る意思にある、
中島敦という人間は優しく他人の痛みを感じる人間のように思えた。短時間での観察であるから確信のない憶測だが。


でも時にその優しさは彼自身をのむだろう。
1人で抱え込み、それは心身を蝕む。


本当に頼るべき時に頼らない、長所でもあるだろうが短所でもある。
だが、それで彼が……いや、彼自身知らないのかもしれない。


今は知らなくてもいいだろう。少しずつ進むために

後輩らしく、無茶をふって先輩である彼を困らせて仕舞えばいい。


___彼が彼であるために。



______________

これ異能力者数人が確認されてる組織の調査に行く前の思考回路なんですよね。余裕ありすぎでは

流石ルンバ(?)

解説→←ルンバ小説誕生まで(という名の茶番)



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左探偵(プロフ) - さっくーもみーじーさん» ありがとうございます!今こういう風にリクエストをもらえて嬉しいです!作者陣営がキャラを把握しきれていないので少し遅れるかもしれませんが承りました! (2019年7月24日 8時) (レス) id: ffa65c1303 (このIDを非表示/違反報告)
さっくーもみーじー - もう、最高です!いつも楽しみにしています!リクエストなのですが、猟犬との絡みが見たいです。お願いします。 (2019年7月19日 10時) (レス) id: 95dba3828e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:鈴カステラ 左探偵 | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2019年7月8日 18時

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