茶色 ページ3
某お洒落なカフェ。りっととエーミールの二人はデート、と称して一緒に来ていた。りっとは電子機器に向かいながら、店内の音楽…ではなく、自身の機器から流れる音楽に集中していた。
「…〜…♪」
「？りっとさん、何、聞いてるんですか？」
本を持ってきていたエーミールだが、特に話題を振ってこないりっとに少し不安を覚えた。…愛されていない、のかなんて、思春期の少女みたいだが。
「…ん？あぁ…、この人の音楽が好きでね。」
「へぇ…不思議なPVやね…、引き込まれるというか…」
「…一緒に、聴こ？はい、」
「…えっ、あ、ありがとうございます…」
一緒に、なんて単語だけでドキ、と心臓が高鳴る自分は本当に恋に酔っているのかもしれない。エーミールは片耳に着けたイヤホンにそっと触れる。
流れてくる音楽よりも、音楽に聞き入って気分の良さそうなりっとの横顔を、思わず覗いてしまう。
時にはその眼に自分だけ映し、その口で好意を伝え、愛を囁かれた。
「…な〜に？エミさん、見てくるじゃん。」
「…い、いやその…何でもない、です…」
「…あ、俺スイーツ食べたい。」
「わ、分かりました、今店員さん呼びますんで____！」
一瞬、息が止まった__。エーミールはそう脳では処理したが、明らかに熱くなる顔でやっと理解した。
…キスをされた。しかも、年下である彼から。
年上だから、自分がリードしないと。なんて何処かで考えていたが、実際に出来るのかと言われると…経験0のエーミールにはハードルが高すぎた。
「…甘かった、よ？」
「やめて下さい…！思い出させんといて…」
「…ふふ、誰にも見られて無くてよかった、でしょ？」
「…うぅ、」
色っぽい笑みを浮かべながら、キスをしたと強調させるように、自身の唇に指を当てるりっと。エーミールは益々、体の熱が上がってしまった。
「…ねー、エミさん。」
「？はい、りっとさん。」
「今日、エミさんの家泊まってもいーい…？」
「えっ、」
それは、と期待をしてしまう自分がいた。こんなにも熱を感じてしまうのはコーヒーを摂取しすぎてしまったから、なのだろうか。答えは、言うまでもなく。
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月音 - リク答えていただいてありがとうございます…めちゃくちゃ性癖に突き刺さりました…すこすこのすこです！これからも節鱈様のペースで更新頑張ってください。応援してます… (2020年12月3日 17時) (
レス) id: 718ff7c250 (このIDを非表示/違反報告)
節鱈(プロフ) - 月音さん» リクエストありがとうございます、そこまで言っていただけるとは…。光栄です。ご丁寧にシチュを書いて下さり、助かります。書くまで少しお時間かかりますが、気長に待って頂ければと思います。 (2020年11月25日 10時) (レス) id: bbdcbb2157 (このIDを非表示/違反報告)
月音 - 初コメ失礼します…簡潔に言うとめちゃくちゃすこです…橙色と赤色のを見て作者様の文に惚れ三作品全て見ました…どれも好きでした…リクしてもいいでしょうか？よろしければ学パロで花の世話している白色に鷺沢くんが花より白の方が可愛いと言うお話をお願い致します… (2020年11月24日 21時) (レス) id: 718ff7c250 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：節鱈 | 作成日時：2020年10月30日 11時
