まふまふの場合。 ページ1
幼馴染というのは便利な物らしい。
だって、学校１のモテ王子に簡単に近づけるし、近付かれるのだから。
「A〜今日も告白されたんだけど」
「そんなに自慢するなら付き合えばいいじゃん」
「あんな香水臭いのとデートでもしたら鼻がイカれる」
「どんだけ嫌なの」
毎日告白されてる人気者は、今日も告白を秒で振って私の家でくつろいでいる。お母さんもまふの事は幼稚園の頃から知っているので家族同様の振る舞いで家に上げる。最早兄妹。
「どれだけ冷たくしても『クールでかっこいい』で終わるんだよ。空気読んで欲しいよね、全く」
「夢見る女の子は盲目なんだから許してあげなさいって」
「オカンか」
日課の如く毎日告られ愚痴を言うまふが、どうしても理解できなかった。
私の所じゃなくてそこらのイイ女とデートした方が有意義な時間を過ごせるのに。
愚痴しか聞けない私の何処が楽しいのか。
「目が合うだけで『貴方こそ運命の人ね……！』みたいなテンションで話し掛けられるんだよ？ 意味分かんない。どうせ僕と付き合ってステータス上げるのが目的のクセに。バレバレなの気付けって」
「そんなに怒ると寿命縮むよ」
「そんななだめ方ある？」
と言いつつも一息吐いて落ち着こうとしているまふが、ちょっとおかしかったのは内緒。
「あ」
「ん？ どした」
「いや、なんでもないよ」
ふと、気になった。
自惚れになるかもしれないけど、間違いだったら一生の恥決定になりそうだけど。
まふは私が告白したらフるのだろうか。
あんなに告白が嫌だと言うのだから、きっと0.1秒でフるんだろうけど。
「今から言う事聞き返さないでね」
「……？ ……うん」
深呼吸して、速くなる心臓を落ち着かせる。
……ニセ告白でこんなに緊張するのはなんでだろう。
「まふ、ずっと好きでした。付き合って、くれませんか？」
「あ……」
何故か「あ」から続きの言葉が無いまふ。お願いだから固まらないで。速く振って。
「そ、の……ぼ、くも」
「え？」
空耳だよね。「僕も」とか言ってないよね。
「ゴメン。告白は、嘘」
「……え。……A、何も聞いてない？」
「何が？」
「ああ良かったぁ……」
「『僕も』ってとこ？」
「聞こえてるじゃんAのバカっ！！」
捨てゼリフを吐いて家を飛び出したまふ。残念ながらカバン忘れたからもう一回家来ないとだね。
「好きなのは嘘じゃないんだけどなぁ……」
背中にポツリと、呟いた。
続く (更新停止中)
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袋(プロフ) - こ、更新停止？！無理しないでください！ (2020年1月25日 8時) (
レス) id: b33350b182 (このIDを非表示/違反報告)
れな./rena - まふくんが可愛すぎる！(((( 口悪いのもまた良き...() ポップけーきさんの作品本当に大好きです！更新頑張って下さい！ (2020年1月24日 18時) (レス) id: e742c3b57e (このIDを非表示/違反報告)
ポップけーき(プロフ) - ともか@推しが尊い連盟さん» ありゃ告白されちった（）まふさんのお口が少し悪いですが最高と言って頂けて嬉しいです！更新頑張ります！ (2020年1月23日 21時) (レス) id: ec52782ab2 (このIDを非表示/違反報告)
ともか@推しが尊い連盟(プロフ) - 好きです！更新頑張ってください！まふくん最高。 (2020年1月23日 17時) (レス) id: 8d3c14094f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ポップけーき | 作者ホームページ：私は絶対どちら側にもなれない。
作成日時：2020年1月23日 16時
