”家族を探すために”【MHA×ワンピース】 (ページ25)

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「…だいたいは納得できるんだけど……個性も２なのか？」
「心操君の能力は初見殺しでしょう。初見相手には死ぬほど強い個性だと認めるよ。……ただ実際のヒーローさんらはだいたいの人達がどういう能力者か公開されてるでしょ？ということはつまり対策も簡単にできる。君の場合、口開かなきゃいいだけだから対策なんて超簡単。何言いたいか分かる？」
「……ヒーローとして活躍するようになったら困るってことか」
「そ。相澤先生みたくアングラでやるんならまだしも…でもやっぱ初見(・・)殺しなだけだから。初見じゃ終わらせないようにしないと評価２からは脱出できない。……納得した？」
「ああ」

というわけで、自分のターンでの心操君強化点は”索敵能力”。つまり見聞色ってこったな。体術教えてって言われて見聞色教えるのもちょっとアレだけどね。気分転換に組手やってればいいし、避ける能力はそのまま反撃につながるし。

この世界で他人に覇気教えるのは初めてなんだけど……まどうにかなるだろの精神で。もし見聞色獲得出来なかったとしても、そういう勘って大切だから。実戦じゃ、その勘で命救う事だってあるしな。

…相澤先生居るってのがちょっと面倒だけど。絶対教師側で共有されるだろうし……。
まあアレか、いつか”個性”について問い詰められるときが来るだろうな、とは思ってたから、このタイミングでネタバラシが出来たのは割と……まァデメリットもあるけど…………うーん、割とよかったって思ったけどやっぱそうでもなかったかもしれない。

心操君が弁当食べ終わるのを待ち、食後のストレッチをちょっとやって、覇気講座開幕。

「先に謝っとく。ごめん心操君、体術は教えない。体術の代わりになるものを教えるからそれでいい？」
「…いいけど」
「よし。この世には第六感的存在がありまして、まー言っちゃえば心操君にはその第六感を身に着けてもらいます」
「…………ん？」
「第六感…ちょっと陳腐すぎてつまらないので”見聞色”って言うね。見たり聞いたりする色の事。自分も使ってるそれを、心操君にも習得してもらいます」
「……だい、ろっ…かん」

頭に疑問符が浮かんでます、みたいな顔をしている心操君に持参した目隠しを渡して装備してもらう。そのまま肩を持ってくるっと反転。心操君の背中が見える。あんま鍛えられてないな、こりゃあ将来が楽しみだ。

そういう話ではない。