参拾伍話 ページ37
蝶屋敷の庭を奥へ奥へと進んで行くと、カナヲちゃんが手に蝶を止めて立っていた。気のせいか、少し悲しいような、儚いような音がする。
「カナヲ...ちゃん？」
カナヲちゃんは、私に気付くや否や、瞳からぽろぽろと涙を流した。
「ごめんね、A。Aがこんな事になるなんて...知らなくて...。」
気が付けば私はカナヲちゃんに抱きついていた。
「ううん、大丈夫だよ。」
「どなたですか！」
聞いた事のある声に、私は振り向いた。そう、蝶屋敷のアオイちゃん。蝶屋敷に来る時には、いつもアオイちゃんにお世話になっている。
「Aさんですか。怪我人ですね。こちらへどうぞ。」
アオイちゃんにそう促されて、一度カナヲちゃんに別れを告げ、病室へ案内してもらった。
「五回？！五回も飲むの？！一日に？！」
病室から聞こえたその声に、思わず駆けだした。私は病室のベッドで横たわっている善逸君に飛びついた。
「善逸君、生きてたんだね！良かった！」
「え！まさかAちゃん、俺の事好きなの？！」
そこへ炭治郎君と後藤さんも来た。
「善逸！大丈夫か？怪我したのか？山に入って来てくれたんだな...！」
私は善逸君から離れ、ベッドの側に立った。
「た、炭治郎...ぅわああぁぁん、炭治郎！聞いてくれよおぉ！」
善逸君は後藤さんに抱きついた。抱きつく人間違えてるよ、と心の中でつっこむ。
「臭い蜘蛛に刺されるし、毒で凄い痛かったんだよおおぉ！」
「ちょっと、離れろよ...俺関係無い。」
「あ...善逸、なんかちっちゃくないか？」
確かに言われてみればそうだ。少し手が短くなったような、なってないような...。
「蜘蛛になりかけたからさぁ、俺今凄い手足が短いの。」
善逸君がやっと後藤さんから離れたところで、炭治郎君が聞く。
「そうなのか。...伊之助は...村田さんは見なかったか？」
「村田さんって誰？...伊之助君なら、そこに居るよ。」
村田さんも鬼殺隊士なのかという疑問を抱きつつも、後々分かると思い、黙っておく事にした。
「あ！本当だ！...思いっ切り居た！気付かなかった...。」
「Aさん、今から治療するので、こちらへ。」
炭治郎君が床に落ちるのと同時に、後ろからアオイちゃんに声を掛けられた。
「お願いします。」
私はアオイちゃんに案内されて、奥の部屋に入った。
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ドリーム - シルバーウルフさん» しばらく考えてみたのですが、私には少し難しそうです。折角考えて頂いて申し訳ないのですが、色々と諸事情があるため、そのお話は書けなさそうです。すみませんm(__)mこんな事言っておいてなんですが、これからも読んでいただけると幸いです。 (2021年2月11日 16時) (
レス) id: c19869b9be (このIDを非表示/違反報告)
ドリーム - シルバーウルフさん» リクエストありがとうございます！もし万が一他の方のリクエストがあれば、そちらも見て考えたいと思います！ (2020年12月25日 21時) (レス) id: c574f6dd30 (このIDを非表示/違反報告)
シルバーウルフ - 人間の姿の時は言葉を喋る。 (2020年12月24日 12時) (レス) id: 769a4deb70 (このIDを非表示/違反報告)
シルバーウルフ - ネコの時の姿は白銀色の毛並みの猫だから、人間の姿の時も白銀色のケモ耳と尻尾がある。名前がないため善逸に名前を付けてもらう。(^ω^)(^o^)v(*^^*) (2020年12月24日 12時) (レス) id: 769a4deb70 (このIDを非表示/違反報告)
シルバーウルフ - 人間の姿にもなれるけど、、、ケモ耳と尻尾がある人間の姿。 (2020年12月24日 12時) (レス) id: 769a4deb70 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ドリーム | 作成日時：2020年9月20日 14時
