参拾肆話 ページ36
「お前のせいで時透様に怒られただろおおおぉぉぉ!」
「あんたのせいで怒られたじゃない!」
隠の二人が、炭治郎君を怒り任せに叩いている。
「ちょっとお二人さん、止めて下さい!炭治郎君は怪我してるんですよ!」
私はそう言って前田さんを炭治郎君から引き剝がす。
「柱怖いんだぞ!すっごく怖いんだからな!」
「そうよ!すっごく怖いんだからね!許さないわよ!」
こんな事になったのには当然訳があって、遡る事十分。
炭治郎君は突然暴れだして、お館様の方へ駆け戻って行った。それに続いて男の人もそれを追う。
「ちょっと待って下さああぁぁぁい!」
何事かと思った私と、私の手を引いた女の人は、もと来た道を戻った。
「...その、その傷だらけの男の人に頭突きさせて下さい!禰豆子を刺した数だけ!」
私は暴れる炭治郎君を引き留めた。
「炭治郎君、風柱様によーく言っておくから。ね?怪我酷いし、蝶屋敷で手当してもらおう?」
その場しのぎで説得すると、鋭い目線を感じたが、無視する。暴れたままの炭治郎君は、突如白目をむいて倒れてしまった。
「お館様のお話を遮ったら、駄目だよ。」
びっくりして後ろを振り向くと、小石をもてあそんでいる霞柱様が居た。恐らく、霞柱様の投げた小石が、炭治郎君の急所に当たったんだろう。
「「申し訳ございません!申し訳ございません!」」
二人はぺこぺこと頭を下げて謝ると、再び私達を引き連れて行った。
柱の皆が怖いのは否定はしない。事実、怖い時は物凄く怖い。この前の柱合会議に、継子として呼ばれた時に、私はお館様とお会いするのが始めてだったため、思わず“この人、誰?”と小さく呟いたところ、終わった後にお説教の時間が待ち受けていた、という事があった。
「柱の皆さんが怖いのは否定はしませんけど...でも、自分の家族をあんな風にめった刺しにされたら、死なないとしても怒りますよね?」
私がそう言うと、二人とも黙り込んでしまった。そのまましばらく歩いていると、蝶屋敷の屋根が見えた。
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お知らせ
こんにちは、作者です。今日もこの小説を読んで頂き、ありがとうございます。
ここでお知らせなのですが、作者は期末テストを一週間前に控えておりますので、
しばらくは更新停止とさせて頂きます。次の更新予定日は12/11ですので、
またご覧頂けたら幸いです。
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ドリーム - シルバーウルフさん» しばらく考えてみたのですが、私には少し難しそうです。折角考えて頂いて申し訳ないのですが、色々と諸事情があるため、そのお話は書けなさそうです。すみませんm(__)mこんな事言っておいてなんですが、これからも読んでいただけると幸いです。 (2021年2月11日 16時) (レス) id: c19869b9be (このIDを非表示/違反報告)
ドリーム - シルバーウルフさん» リクエストありがとうございます!もし万が一他の方のリクエストがあれば、そちらも見て考えたいと思います! (2020年12月25日 21時) (レス) id: c574f6dd30 (このIDを非表示/違反報告)
シルバーウルフ - 人間の姿の時は言葉を喋る。 (2020年12月24日 12時) (レス) id: 769a4deb70 (このIDを非表示/違反報告)
シルバーウルフ - ネコの時の姿は白銀色の毛並みの猫だから、人間の姿の時も白銀色のケモ耳と尻尾がある。名前がないため善逸に名前を付けてもらう。(^ω^)(^o^)v(*^^*) (2020年12月24日 12時) (レス) id: 769a4deb70 (このIDを非表示/違反報告)
シルバーウルフ - 人間の姿にもなれるけど、、、ケモ耳と尻尾がある人間の姿。 (2020年12月24日 12時) (レス) id: 769a4deb70 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ドリーム | 作成日時:2020年9月20日 14時