美麗 ページ27
志麻side
ほぼ強制的にAを女装させることにしてから数十分後。
ダンスの始まる時刻が迫ってきた。
露出の激しいドレスに身を包んだ女たちは、俺たちの様子をそわそわと窺っている。
……うっとうしい。
俺がAに女装させることを提案したのは、もちろん女避けのためだけではない。
あの日の夜、薔薇園で泣いていた彼女が本当にAなのか確かめるためでもあった。
さ「A遅いなぁ、女装ってそんなに時間かかるんかな？なぁ、そらるさん」
そ「私も詳しくは存じ上げません、なるせに頼んできたので」
う「あぁ〜あいつね。しばらく会ってねぇな、今度ゲーム誘お」
せ「……ってか、遅すぎちゃう？もうダンス始まるで。俺らもそろそろ立たな」
さ「あ、来た」
瞬間、Aを捉えているのであろう坂田の視線を全員が目で追った。
皆の目が見開かれていくのがわかる。
むろん、俺もそうだった。
珍しくスーツを着たなるせが一人の女性の手を引いてこちらにやってくる。
な「……お待たせいたしました」
『………しました』
Aはまだ拗ねているのか、口調が素っ気ない。
それにツッコもうとする気力も無くなるほど、皆が彼女に見惚れていた。
ミッドナイトブルーの星空を纏っているかのようなドレスは彼女の白い肌によく映えている。
髪を結い上げられて剥き出しになった
ほんのり色づいた薄い紅色の唇。
猫のような瞳に長い睫毛。
彼女のドレスは女性らしいラインを描いていて、スタイルの良いことがよくわかる。
………彼女は、Aはとても綺麗で美しかった。
これが、本当のAなんや。
執事じゃない、ましてや男なんかではない美麗な
心臓が早鐘のように脈打つ。
目まぐるしいスピードで身体を駆け巡る血液は、俺の顔を酷く熱くさせた。
―――――――――――――
Aちゃんのドレス姿です⇓
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kne(プロフ) - 続き楽しみです。 (2021年9月14日 0時) (
レス) id: ee34aec55d (このIDを非表示/違反報告)
れい(プロフ) - リスさん» リスさんなんですね！私はこたぬですが基本的に箱推しです (2021年7月4日 12時) (レス) id: 79c7e82e9a (このIDを非表示/違反報告)
れい(プロフ) - ぱるむさん» お返事が遅くなってしまい申し訳ありません汗 ありがとうございます！ 今リメイク版を作成している最中なので、もうしばらくお待ちいただけると嬉しいです (2021年7月4日 12時) (レス) id: 79c7e82e9a (このIDを非表示/違反報告)
れい(プロフ) - ランデブーさん» ありがとうございます！そう言ってもらえてとても嬉しいです (2021年7月4日 12時) (レス) id: 79c7e82e9a (このIDを非表示/違反報告)
リス - 私も志麻リスです！ (2021年6月24日 22時) (レス) id: 016461b9aa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：よる | 作成日時：2020年7月30日 16時
