となりの相楽さん【銀魂】

その１０ ページ13

「今日は坂田殿と話せてとても楽しかったでござるよ。


…拙者を狙う天人達からは『天人殺し』という名で呼ばれているが、拙者は決して殺生はせぬ。だが人々は皆拙者を未だに快くは受け入れてくれない様なのだ。


…そんな事があるが故、拙者は一人暮らしで親しい友達もおらん。


だから……」



――そう珍しくも遠慮がちにAが言えば、銀時は溜息をつく。


すると、やがて彼の肩に手をポンと乗せた。


銀時「…ま、なんだ…その…


…俺も実質一人暮らしだしィ？


焼き肉とか半年くらい食ってねーしィ？？」


そう口ごもりながらも言うと、次第にAの表情が明るくなる。


銀時「…商売敵とはいえ…一応儲かってない同業者同士だしな。



その代わり、アレだぞ。



――俺が奈落の底に堕ちたら、お前も一緒に堕ちてもらうからな」



"友達なんて生温いモンじゃねーぞ、いいのかァ？"



そう銀時がニヤニヤと笑いながらも聞くと、Aは元気よく頷いた。


「約束！約束にござるよ、坂田殿！！」


銀時「その坂田殿っていうのやめろ。」


「銀時殿は何が食べたいでござるか！？」


銀時「…まあ最初はそっからでもいいか。俺ァやっぱ牛タンとかカルビだな」


「財布に優しくないでござる！」


銀時「しょーがねーだろ、俺達は一心同体。俺の財布はお前の財布、お前の財布も俺の財布なんだよ」


「まいなす要素しかないでござるな」


銀時「そーだな、じゃあ今夜はたらふく食うぞ〜」

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