となりの相楽さん【銀魂】

その９ ページ32

ﾊﾞﾝｯ！


「「「「「！！」」」」」



すると突然、襖が何者かによって蹴破られる。


うじゃうじゃと集まり、不揃いで位置につく黒い集団はどうやらあの組織だったようで……


土方「御用改めである！！神妙にしろ、テロリスト共！」


攘夷志士「し、真選組だァァァ！！」


桂「イカン、逃げろォォォォ！！」


そう言うと共に、銀時達は別の襖を蹴破って逃げ始める。

「一人残らず討ち取れェェェ！！」と土方が叫ぶ中、Aだけは嬉しそうに土方に手を振っていた。


「土方殿！久しぶりでござるなー！！」


土方「A、テメェついに尻尾見せやがったな…お前ら、アイツを捕まえろォォォォ！！」


「え、またでござるか？今回拙者は花火を打ち上げた以外何も…」


銀時「だあああ、いちいち手間かけさせんじゃねェこんのバカ侍がァァァ！！」


何故か囲まれそうになって困惑するAに、銀時は間一髪戻って彼を脇腹に抱えて走る。


土方「待ちやがれェェェ！！」


新八「ななな、何なんですかあの人ら！？」


桂「あれは武装警察『真選組』、反乱分子を即時処分する対テロ用特殊部隊だ！！

相楽殿、先程貴殿は真選組の事を知っている様だったが過去に既にお世話になっていたのか？」


「うむ…とはいえ、拙者天人をボコる以外何も問題になる事はしていないでござるよ」


銀時「十分マークされそうな問題起こしてるじゃねーか！！っていうかひょっとしてお前尾行されてたんじゃねーのか！？」


「あ、そういえば土方殿が見張りを数日間つけてくれるって言ってたでござる」


銀時「やっぱ全部テメェの所為じゃねーかァァァ！！！」



何なのコイツ疫病神なの！？と銀時が叫ぶと、桂は真面目な表情を浮かべながらも走り続ける。

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