TIME.81 ページ32
係の人に医務室に運んでもらい僕の容態も落ち着いてきた、藍ちゃんに付き添ってもらい僕って情けないなっと息を吐いた。
「出流くんほんとうに大丈夫?」
「うん、大丈夫ごめんねすぐにでも藍ちゃんの親を見つけなきゃいけないのに」
「ううん大丈夫、それより出流くんの方が心配だよ」
藍ちゃんは優しい子なんだなぁ、それに比べて僕は…はぁ。松田さんの事何時までも引きずってはいられない、胸はずきずき痛いけどずっと落ち込んでると松田さんに怒られちゃう。
「大丈夫、落ち着いたからもう平気だよ」
「本当に?少しでも体調悪いと思ったら私に言ってね」
「ありがとう、藍ちゃんお医者さんみたいな事言うんだね」
「私は未来の名医になる女だもん、体調管理は基礎中の基礎だよ」
藍ちゃんは医者になりたいんだぁ、自分の事を未来の名医と言う辺り凄いなぁ。
「兎に角親との連絡とらなきゃね…あっ…藍ちゃん連絡先分かる連絡先分かればすぐ見つかるかるかもしれないよ」
「連絡先…パパ達の仕事の関係の方なら知ってるよ」
「それなら仕事経由で連絡取れるかもしれないよ、仕事場の人には事情を説明すればちゃんとママ達に連絡行くかもしれないし」
何ですぐ思い付かなかったんだろう、連絡を取ればすぐ迎えに来てくれるのに。僕としたことがとんだドジを踏んじゃったな…
「そうだね、わかったちょっと待っててね!」
係りの人に事情を説明し電話を貸してもらい藍ちゃんは仕事関係の所へ電話を繋いだ。
「hello,Call your father and mother」
「えっ…英語…」
藍ちゃんの突然の英語に僕は言葉を失なった、藍ちゃんって英語ペラペラだったんだ…藍ちゃんっていったい何者なんだろう?
「終わったよ!パパ達が迎えに来てくれるって!」
「そっ…そうなんだ、良かったね」
「うん、出流くんのおかげだよありがとう!」
藍ちゃんは嬉しそうに僕にお礼を良いまだかと迎えに来るのを楽しみ師していたけど僕は藍ちゃんが何者なのかと少し落ち着かなかった。
「ママが迎えに来てくれるから待ち合わせの場所に行こう!」
「そうだね、早く顔見せて安心させてあげなきゃね」
藍ちゃんに悟られない様に笑顔を何とか作り藍ちゃんの手を取った。何か嫌な予感がする、暗闇から渦巻く漆黒の闇が目の前に立ちはだかっている様な感じが胸の奥からざわざわと感じて気持ちが悪い。
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作者名:イズミ | 作成日時:2018年9月12日 19時