TIME.70 ページ21
今日は待ちに待ったパパとの旅行、新幹線に間に合うように家を早く出た。
「うぅ〜」
「眠いのか?」
「…うん、凄く眠い」
何時もの起きる時間より早い時間だからとても眠い、瞼が重くてあまり考えられない。多分新幹線の中で寝ちゃうかもしれない。
「何時もより早い時間に起きたから仕方がないさ、それに夜寝れてないだろ?」
「うん、凄く楽しみで全然寝れなかった…」
「東京駅まで少しだからもう少し我慢できるか?」
「うん、僕全然平気だよ」
電車の揺れで寝ちゃいそうだけど僕は寝ないように意識を集中させる、今寝ちゃったら絶対に起きられない自信がある。
「パパ」
「うん?」
「楽しみだね」
眠気もありパパにグリグリと顔を擦り付ける、パパの匂いがして安心するけど余計眠くなった…パパが頭を撫でてくれるから余計だ。
「見てあの人かっこよくない?」
「本当だ〜イケメンじゃーん」
うぅ…女の人がうるさいなぁ、パパが格好いいからって声に出さなくても良いと思うんだけど…
なんかもやもやするからさっきよりも強くすり寄った。
「見てあの子あのイケメンにそっくりじゃない?」
「ほんとだ〜髪とか肌色とかクリソツなんだけど、親子なのかな?」
「甘えてる姿超可愛いんですけど!」
チラッと女の人達を見たら小さな声でキャーキャーと騒いでいる、うるさいなぁ…まだ朝早いんだから静かにしてほしいなぁ。パパは馴れているのか女の人達の歓声を無視して僕を優しく撫でてくれる。
「パパあと少し?」
「後3駅過ぎれば着くよ」
「遠い?」
「うーん、後10分くらいで着くよ」
うーん…地味に長い、早そうに見えて長いなぁ。電車は嫌いではないけどずっと座ってても退屈だ、足元もぽかぽかしてるから眠くなるし少し苦痛だ。
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作者名:イズミ | 作成日時:2018年9月12日 19時