TIME.62 ページ13
「……勝てない」
「これで5戦0勝だな」
僕とパパは今テレビゲームで対戦をしている、勝敗はパパ優勢で僕が劣勢だ。
「ゲームでも車の運転技術が悪魔急ってどうなの?」
「そんなことないよ、ただのちょっとしたコツさ」
パパは余裕な顔て笑う、くっ…戦国物だったら負けないのに…めちゃめちゃ悔しい!!
「パパもう一回!」
「いいよ」
またパパにリベンジだ、絶対にパパを負かしてやるんだ!!先ずは車を替えよう、さっきまでは使いなれない車でやったから駄目なんだ、もっと使いなれた車にしよう。
「ほぉ…日産GTーRか、ならば俺はコイツで行かせてもらう」
「やっぱりパパはこれで行くと思ったよ」
マツダRX7、パパの愛車でもっとも使いなれてる車。だからその車の癖や特徴を熟知しているから僕にとってこれほど厄介な事はない、パパは本気で勝ちにいってる、少し大人げないぞ。
「賭けをしないか?」
「賭け?」
「このゲームに負けた奴は一つだけ何でも言うことを聞くのはどうだ?」
「何でも言うことを聞く…」
それはつまり多少無茶なお願い事でも聞いてくれるって事だよね?でも現段階で優勢なのはパパの方…これはパパは自分が勝つという確信を持って言ってるのかな?
「何でもって言うと多少無茶なお願い事も聞いてくれるの?」
「そうだな…俺に出来ることならばお前の望みを聞いてやろう」
「ほんと!」
ならば多少無茶な事でも叶えてもらおうではないか!もし僕が負けたら当分パパのおもちゃにされそう…いや絶対にされる、まぁ別に良いけどね。
「パパその言葉嘘じゃないよね!」
「あぁ、男に二言はない」
よし!ならば本気でパパを負かそうではないか!
………
…
血と汗を拭う激戦の後勝利を掴んだのは…
「やった!勝ったぁ!!」
「あはは、負けた。完敗だよ」
なんと僕が勝ったのだ!!何か手加減されてる気も凄くしたけど勝ったのは勝った、なら僕のお願い事聞いてもらおう。
「パパ僕が勝ったからお願いしても良いよね?」
「俺のできる範囲ならなんでもする約束だな」
やった!ならずっと前からのお願い聞いてもらえるんだ!
「なら今度パパと一緒に旅行に行きたい!」
「旅行?それだけでいいのか?」
「うん、だってパパと二人っきりでどっか出掛けたいもん」
パパと二人で旅行…前々行ってないしたまには二人で知らないとこ行ってみたい。
「そんなのお安いご用だ!」
「苦しい…」
上機嫌なパパに抱き締められた、苦しい…
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作者名:イズミ | 作成日時:2018年9月12日 19時