部室を訪れる ページ19
いつまでも悲観になんて浸ってられない。
市橋くんが目を覚ますまでに私は、やらなきゃいけないことがたくさんある。
『フットサル部ってここだっけ、』
本当に久しぶりに屋上にやって来た。
フットサル部と書かれた紙が貼られている扉をノックする。
『失礼しま、…菜摘先生？』
「Aさん？」
「えっなになに！Aちゃんまで何の用？もしかして俺！？」
『いやそうじゃなくて、』
部室に入ると増渕くんはもちろん伊佐美くんとマルくんと誰だか分からない可愛い子、それと菜摘先生がいた。
「昨日、大変だったね。みんな大丈夫だったの？」
「、はい」
どこかおどおどした様子で増渕くんが答えた。伊佐美くんもどこか浮かない表情。
マルくんはいつも通りだけど。
「あれ？今日小坂くんは？」
「え？いや、何でですか」
「あっいつも一緒にいるから」
小坂くん？
そんな人凡下高にいたっけ。
いつも一緒にいるって、そういえばあの変なサングラスの人だろうか。
確か凡下高の卒業生かなにかで…。
「いや別にいつも一緒ってわけじゃ…」
さっきまで全く喋らなかった伊佐美くんがそう答えた瞬間、いきなり後ろの扉が開いた。
「そこまでやテロリスト集団〜動いたらあかんで！」
「テロリストって？」
「あっいや…軽いジョークっす。っふふふ、」
噂をすればその小坂さん？とやらが入ってきた。
相変わらずサングラスに白のタンクトップを着ていて、話し方とかやっぱりこの人、変わってる。
「…何で先生が？」
「なんか立花先生が話あるみたいな感じですけど」
「あっいやいや別に話があるとかそういうわけじゃ、」
何だろう何故かいつもの雰囲気じゃない。
それは先生もだけど、増渕くんも伊佐美くんも。
「じゃあまた困ったことがあったらいつでも言って」
どこか焦ったように先生は出ていってしまった。
「それで、Aちゃんは何の用？やっぱり俺？！」
『いや、その…増渕くん、ちょっと話いいかな？』
「えっ俺？いいけど」
「おいトビオ狡いぞーAちゃんと二人きりなんて」
「そうだぞトビオ！彼女か！彼女なんか！？」
「…いやだから別にそんなんじゃ」
「じゃあ行こう」と増渕くんは逃げるようにここから出ていった。
そんなに急いで、どうしたんだろう。
『それじゃまた』
「Aちゃん今度は俺と話してね！」
そう言ってはしゃぐマルくんに愛想笑いを返すと急いで増渕くんの背中を追った。
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もくもく(プロフ) - はぁぁぁ、、だいすきです。。。市橋くん、、 (2019年6月25日 19時) (
レス) id: 10c5a3095c (このIDを非表示/違反報告)
狛犬のリサ(プロフ) - 素晴らしい小説なんですけど、夢主を見ていくとだんだんトビオの事人として好きで恋愛対象ではないと思ってしまいますねこの回は (2019年1月22日 2時) (レス) id: 3d96b1b6a9 (このIDを非表示/違反報告)
佐伯(プロフ) - 優羽さん» コメントありがとうございます！本当に嬉しいです！（；_；）続編に移行することになりましたので是非ご覧下さい！！ (2017年8月8日 18時) (レス) id: b9ebf906a3 (このIDを非表示/違反報告)
佐伯(プロフ) - あかねこっこさん» コメントありがとうございます！嬉しいです（；_；）今日４話放送ですね！また更新するのでぜひ楽しみにして頂ければ！！ (2017年8月8日 18時) (レス) id: b9ebf906a3 (このIDを非表示/違反報告)
優羽(プロフ) - 初めまして。更新されると毎日読んでます。続きが読みたいです。更新待ってます。 (2017年8月7日 11時) (レス) id: e3622875d8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：佐伯
| 作成日時：2017年7月24日 0時
