52話 ページ2
虎杖は"宿儺の器"という自分にしかできない事を成し遂げる為。仮に自分が器にならず、そのせいで他の人が傷つくなら、その方が自分にとっては耐えられない事だからこの道を辿った。
釘崎は、生き様で後悔したくはないと誇りを持って自分が自分で在る為にこの道に進んでいる。
伏黒は呪術師を"報い"の歯車の一つであると考え、少しでも多くの善人が平等を享受できるよう、不平等に人を助ける為。
虎杖は唯一Aの決定的な理由だけが見つからなかった。
『私は…何より普通を望んでる。特別は要らないから、普通が欲しい。でも
だから存分に利用して、呪術師が暇を持て余す世の中にしたい。呪術師の皆が…特別を手にしてしまった皆が少しでも普通になれるように。
最強と言われる五条先生の存在だけで呪霊達が少しは静かにしているように、自分もそうなれたら良いなって思う。元々そう思わせてくれるのも、大切な皆がいるからで、皆がいなくなったら私どうなるかわからないけどね』
最後は自嘲気味に笑いながら言うAに皆はそこまでの想いがあった事を思い知らされる。
伏「…じゃあそれ皆でなればいい。皆で五条先生…いやそれを越えれば良い話だ」
虎「そーだな。んで曜日ごとに当番を決める。火曜は俺とか」
釘「シフト制かよ。でもそんだけ気楽にできれば万々歳ね」
『皆……私ここに来て本当に良かった』
満面の笑みを見せるAに釣られ、皆の笑顔も溢れる。
伏「あ、虎杖Aの顔見過ぎだ」
虎「はぁ!?見てねぇし!伏黒の方がガン見だっただろ!」
伏「俺は良い。お前は変な気起こすからダメ」
虎「起こさねぇえよ!伏黒じゃあるまいし!」
釘「はぁ伏黒のコレ始まった。面倒くせぇから行こ、A」
『う、うん』
Aの思いの丈を聞いた事により4人は更なる高みを目指す事になった。
釘「ねぇ、今度の休みディズニー行かn」
『行く』
ある日、釘崎からのディズニーの誘いを受けた。それに食い気味で答えるA。
『ジェットコースターってやっぱ怖いの?シンデレラ城近くで見たいなぁ…あぁーチュロスも食べたい!でもポップコーンも捨てがたい』
釘「やっぱ初めてなのね…じゃあ尚更行かなくちゃな」
伏「俺も行く」
釘「アンタはどっから湧いてくるわけ?」
じゃあ仕方ないけど虎杖も誘うか、と言う釘崎。結局いつもの4人で行く事になった。
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作者名:かえさ | 作成日時:2021年1月9日 0時