緑さんの恋の行方は…

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kt side

今日はデート当日。流星との待ち合わせは10時。現在時刻9時40分。もちろん流星はまだ来ない。別に自分が早く来すぎただけだし、待ってるこの時間も幸せ。

「だーれだっ。」

急に目の前を誰かの手のひらに覆われる。

『そんなの流星しかいないじゃん。』

「なんや、バレとったんか。」

『あたりまえじゃん…好きな人の手なんだもん…そりゃ分かるよ。』

久しぶりに会えた嬉しさのせいか、いつもよりも素直な気持ちを言葉にしてしまう。

「なっ///なんや、それ…可愛すぎるんやけど…我慢出来んくなるやんか…」

手の甲で口を抑えながら何か呟いてるけど聞こえてこない。

『ねぇ、どうしたの？』

「なんも無いわ！ほら、はよ行くで。」

顔を覗こうとすると、ぐいぐい腕を引っ張られて激突と言ってもいいくらいの勢いで流星の胸に埋もれる。

あ、すごいドキドキしてる。もしかして夜のこと考えてくれてるのかな。

なんて変態みたいなことを考えてしまう。

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