あなたの隣に居る訳は【七種茨】 (ページ31)

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30　突発的な喧嘩ページ31

『名乗らなければいけないとは、てっきり私の事は桜河の家では有名かと思いましたのに。いえ、あなたがただ世間知らずなだけでしたか』

初めて見る、空野Aの新たな一面

こはく「アンタが自分では有名って思ってるだけかもしれへんやろ？自分の事を相当高く評価してんのかもしれへんけど、残念やったなぁ。アンタの事知らんくて」

桜河氏も喧嘩腰で
双方にピリピリした空気が流れる

茨「あの、お二人とも。喧嘩しないでくれますか？」

こはく「喧嘩なんかしとらんよ」

『喧嘩などしておりませんよ』

いやだから
喧嘩してる奴ほど喧嘩してないって言うんだよな

『本家のすねをかじる不届き物めが』

こはく「本家の事言ってわしが生きて返すと思ってんのかあぁん！？」

『別に貴方の事怖くありません』

燐音「ほらほらこはくちゃん、どうどう」

HiMERU「いまここで争っていても仕方がないでしょう？」

こはく「だからって・・・茨はんとおってその格好っちゅうことは。そういうことなんね」

『そういうこと、という辺り分かってませんね』

こはく「アンタの事知らんし。嫌な奴っちゅうことはわかるんやけどな」

『桜守』

こはく「は？」

『桜守使用人紹介所の戦闘狂、空野A、これでもわかりませんか？』

戦闘狂？
なんだその物騒な名前は

こはく「・・・てっきり都市伝説かと思ったんやけど、本当に実在しとったんやね。そんな奴がなんで茨はんと一緒におるん？」

『部外者に教える必要はありません』

こはく「コズプロはわしの領分や。いや領分じゃなくても、アンタが、桜守の連中がここを出入りするんやったらわしが知らなあかんやろ」

『そういうものでしょうか？牢暮らしの世間知らずが』

こはく「いちいち癇に障る言い方やなぁ」

『そういう、契約です』

こはく「どんな契約で戦闘狂が茨はんに、コズプロにおんの」

『さぁ？』

こはく「だから」

ニキ「あ～もう無理無理！みんなごめんなさい！僕先にシナモン行きます！」

椎名氏が桜河氏と彼女にしびれを切らして廊下をダッシュする

HiMERU「はぁ、こうなった椎名を放ってはおけませんから桜河も行きますよ」

燐音「どうせまた会えるっしょ！またな、お姉さん♪」

こはく「まぁ、次会った時にでも詳しく聞くわ」

茨「・・・」

『・・・』

さぁ、聞きたいことがたくさんある
どうしてくれようか

茨「まずはじめに桜河氏との関係、どういうことか説明してくれますよね？」