あなたの隣に居る訳は【七種茨】 (ページ15)

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14　狂った場所ですね、ここはページ15

キャラクター紹介

春風(はるかぜ)
少女のような見た目をしているが一応成人済み。桜守使用人紹介所でセキュリティなどの機密機器担当。
管理室に籠って仕事をしているため、平均女性よりも腕や足が細く軟弱。

―――――

その後、立てこもり犯は無事警察に引き渡された

所長「いやーお疲れ様！」

『いえ、疲れるようなことは何も』

所長「灯子ちゃんが泣いててね、やっぱAさんでした～って言ってた」

『理解に苦しみますね』

茨「え～っと、あなたが所長さまですか？自分、七種茨と申しまして――――」

所長「いつもAがお世話になっております。桜守使用人紹介所で所長と言う立場に着いております、桃瀬と申します。どうぞお見知りおきを」

いきなりきちんと自己紹介をされた
ここの人達の切り替えのスイッチが恐ろしい

所長「ということでA！」

『はい』

所長「その方をちゃんと自宅までお送りしなさいね」

『え？あの、お連れして何か書類を書くのではないのですか？』

所長「そのはずだったんだけどさ、普通に考えたら侵入者が入った後にすぐ通常の対応が出来るほどこっち柔軟じゃなかったわ」

『そうですね、人も足りないですし』

ざっと見るだけで20人超えているかどうか
小さい子供が結構いるかと思えば、筋肉質な男性、年配の女性、老若男女・・・

所長「まぁまぁまた今度来て下さいよ、次来るときはスマホ持っといてね。連絡するの便利だし」

『スマホ・・・？』

所長「あれ、スマホ知らない？」

『申し訳ございません、私は精密な電子機器などは疎く・・・』

所長「りょ！そしたら持ってくるから待ってて！」

茨「・・・随分と騒がしい方なのですね」

『所長さまは親しみやすく明るい方です。ですが真面目な一面もあり、桜守使用人紹介所を一代でここまで築き上げたのは間違いなく所長さまの実力だと思います』

かなりの高評価、そこまでの人物には到底思えない
ちゃらんぽらんだから強盗も入る、桜守使用人紹介所は経営的に本当に大丈夫なのか
事業者としての血が騒いでしまう

茨「そんなに凄い人なんですか！やはり自分もまだまだですねぇ！」

『七種さまはとても素晴らしいお方です、所長さまと比べてご自分をあまり卑下しないでくださいませ』

茨「いえいえ！自分、そちらの所長さまと比べたら全然まだまだじゃないですか！」

所長「いえいえそんなことは。ほれ、Aスマホだからあんまり雑に扱わないように、設定とかするんだよ」