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ドジャースへようこそ。 ページ9

「……久しぶり、」


Aもちょっと気まずそうに軽く片手を上げた。


「え、知り合い?」


一平さんは目を丸くしてAと俺を交互に見ている。
そりゃそうだよね、俺もびっくりしてるもん。


「…えっと、高校の同級生。」


なんだそうだったの!?と声を上げた一平さんは、ふたりでゆっくり話して!と会議室を出ていった。


ぽつんと残されたAと俺。


「……座ったら?」


Aの声にぎこちなく頷くと、向かいの席に腰を下ろした。



「A、いつからここに?」

「広報に来たのは2年くらい前かな。それまでは運営のほうに居たんだ。」

「全然知らなかったよ。こっちに居るなんて。」


まぁ一応チームは違うし…ってちょっとだけ言いにくそうにしていたAだけど、高校のときから変わらない柔らかな微笑みを浮かべて言った。


「翔平、ドジャースへようこそ。」


.

薬指にはまった指輪。→←ドアの向こうに居たのは、



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作者名:咲笑 | 作成日時:2024年2月26日 16時

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