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あれから二宮はすっかり人が変わってしまった。
持ち前の人懐っこさなどもうどこにもなく、いつも覇気がない。
社内では未だに後ろ指を指されるし、二宮自身も他人と距離を置くようになってしまった。
もしも翔くんに“あの話”を持ち掛けられなければ、彼はもう少しまともな人生を送ることが出来たのだろうか。
それとも例え翔くんと出会っていなくても、また同じ過ちを繰り返したのかな・・・。
今となってはもう知る由もない。
松本さんがやるせなさそうに立ち上がり「腹減ってないですか？」と聞いた。
「・・・はい？」
「なんか話し込んでたらすっかり腹減っちゃって・・・。
カップ麺でも食べます？」
こんな重苦しい話をしてる時に！？
「いや・・・俺は・・・」
「そうですか。
じゃあ、俺は遠慮なく」
「松本さんってホントに見かけによらずよく食べますよね」
ラーメン屋であれだけ食ってたのに。
「だからそれは偏見だって言ったでしょ」
彼は面白くなさそうな顔をしてキッチンへ行った。
しばらくして松本さんが湯気の上るカップ麺片手に戻って来た。
彼はパキッと割りばしを割り、手を合わせてから豪快に麺を啜った。
やっぱりイメージと違うなあと呆気に取られながら、俺は彼に尋ねた。
「それで・・・」
「・・・はい？」
カップに口を付け、松本さんが上目遣いで俺を見る。
「二宮が言っていたように本当に翔くんに弱みを握られていたんですか？」
「それは・・・」
そこで松本さんは口籠り、おもむろにズルズルとラーメンを啜る。
なんとなくそれ以上聞いてはいけないような気がした。
「いや、話したくないならいいんです」
松本さんは何も答えず黙々と食べ続ける。
そして完食すると、俺を睨むように見つめて言った。
「あの男は悪魔ですよ」
吐き捨てた言葉の中に尋常じゃないほどの怒りが見えたのは、きっと気のせいではないと思う。
※業務連絡：しょさん、帝王どころか悪魔でした。でもちゃんと理由があるの。甘くて切ないシーンも今後用意してますので、もう少し待ってて〜！
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なつ(プロフ) - satoshiikoさん» satoshiikoさん、おはようございます！すみませんでした！！リンクを貼り間違えていたようで・・・。しまし今は修正済みです。ご迷惑をおかけしました。不穏な空気が漂っていますがパート2もよろしくです！ (2018年7月21日 7時) (
レス) id: 3dbb952a56 (このIDを非表示/違反報告)
satoshiiko(プロフ) - なつさん、移行したら最初に逆戻り、グルグルグルグルしちゃいましたよ。でも、ちゃんとパート２も読みました。山の日も近いというのに、よくない展開が、、。 (2018年7月20日 14時) (レス) id: 6dba7c15f5 (このIDを非表示/違反報告)
なつ(プロフ) - alisaさん» alisaさん、こんばんは！約束を守らなかった翔くんは謎ですが、もうしばらくお待ち下さいね。もちろんちゃんとタあかしはしますから！！ (2018年7月20日 0時) (レス) id: 3dbb952a56 (このIDを非表示/違反報告)
なつ(プロフ) - コッペさん» コッペさん、こんばんは！(｀･З･´)さんやけに素直で気になりますよね。翔くんサイドのお話しはもう少し先になりますです。最後までどうぞお付き合い下さいね☆ (2018年7月20日 0時) (レス) id: 3dbb952a56 (このIDを非表示/違反報告)
なつ(プロフ) - ココロンさん» ココロンさん、こんばんは！俺様翔くんは多忙につき、今はちょっとお休み中。今はなんだか切ない感じですが、最後までどうぞよろしくお願いします☆ (2018年7月20日 0時) (レス) id: 3dbb952a56 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なつ
| 作成日時：2018年6月20日 2時
