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あれから俺はまだ迷っていた。
「すっげぇ!
翔くんち、超オシャレだね!
こういうのデザイナーズ・マンションって言うんだろ?」
智くんに潤たちを会わせてもいいのかって。
「なんだかんだ言っても翔ちゃんはお坊ちゃんだもんね。
羨まし過ぎるぅ〜!」
『あの日』何があったのか智くんの口から語らせてもいいのかって。
「別に・・・。
ここは勝手に親が決めただけだよ。
俺の趣味じゃない」
真実を知ればこの十年より、もっと残酷な未来がやってくるかもしれない。
それでも本当に五人で再会していいのかって・・・。
冷蔵庫から緑色のペットボトルを二本取り出す。
そして部屋の中を珍しそうにキョロキョロ見渡していた潤とソファに座って無邪気に足をバタバタさせている雅紀に手渡した。
「またただの水じゃなくってペリエってとこが憎いよね〜。
翔ちゃん、すっかり都会っ子だあ!」
揶揄するように雅紀がニヤニヤしながらキャップを開ける。
「で、話って何だったの?翔くん」
潤も雅紀の横に腰を下ろし、キャップを回しながらこちらをチラリと見た。
「二人ともごめん。急に呼び出したりして。
実は今日はもう一人呼んでるんだ」
「もう一人?」
「誰?」
二人が怪訝そうに顔を見合わせたその時、エントランスから呼び出すインターホンが鳴った。
モニターを覗き込んで通話ボタンを押す。
『翔ちゃん、来たよ』
「うん、待ってたよ」
声の主を確認して開錠ボタンを押した。
「え?誰誰?」
「翔ちゃん、誰が来たんだよ?」
二人は声の主が分からずソワソワしている。
「和だよ」
「ええーっ!和、来たの?」
「だって和はもう俺らに会いたくないって・・・」
潤と雅紀が目を白黒させていると、玄関のインターホンが鳴った。
その音を聞いてダッシュで玄関へ向かった二人。
俺は今日、智くんのことを話すために、三人を自宅へ呼んでいたのだった。
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なつ(プロフ) - 青奈さん» 青奈さん!Mステ私もリピしまくってる。もう感動する( ;∀;)これは永久保存版にしなくては!次章では具体的にあの日のことを語ります。お楽しみに!あー今からまたリピしようかな~☆ (2015年10月28日 21時) (レス) id: 758e137704 (このIDを非表示/違反報告)
青奈(プロフ) - なつさん☆こんばんは!遅くなってしまいました(>_<) 放火の原因が成績?!他にも何かあるのかしら?引き続き智くんが何を語るのか楽しみです☆ 次回はもう新章ですかぁ?わっ!早い(*^^*) 楽しみにしてるね☆ 私はMステのリピが止まらず全ての思考がストップ(笑) (2015年10月27日 21時) (レス) id: ce0fe14fe4 (このIDを非表示/違反報告)
なつ(プロフ) - しるひさん» 「夫婦みたい」発言は次章にも響いてくるので、ご期待ください!これから智を巡ってにのみーと翔さんの熾烈な戦いが始まるので、お見逃しなく! (2015年10月27日 11時) (レス) id: 27a91629dc (このIDを非表示/違反報告)
なつ(プロフ) - ろざさん» ああ、あのサブタイトルはお分かりの通り、ふざけて付けてるよ♪ずっとシリアスな内容が続くと気が滅入るから。だから軽く流しちゃってください!!次章もよろしくです☆ (2015年10月27日 11時) (レス) id: 27a91629dc (このIDを非表示/違反報告)
なつ(プロフ) - kisaraさん» kisaraさん、嬉しいコメントありがとうございます!とうとう智くんが語り始めちゃいましたよ。次章では相葉君がちょこちょこ出てきそうな感じです。乞うご期待くださいね☆ニノが号泣って、リアルではあまんり想像つきませんよね〜・・・ (2015年10月27日 10時) (レス) id: 27a91629dc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:なつ | 作成日時:2015年10月9日 9時