【募集企画】深海のまち【募集締切】

▽ 用語集 ページ2

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▽ 深海のまちの噂

地上の様々な地域で噂はあるが、その噂も地域によって少しずつ違って伝わっていたりする。共通しているのは「深海の彼方、奥深くのところに、人間にはたどり着けない、神様が創ったと言われる“深海のまち”という街のようなものがある」というところ。

毎年この噂を興味本位で試して海に消えていく人がいるらしい。
その人たちが深海のまちにたどり着いたのか、はたまた波に揺られて今も水面を漂っているのかは定かではない。



▼ 深海のまち

大昔に神様が深海の奥深くに造り出したと言われる場所。

詳しいことは誰も分からない。
ここに行くためには定められた条件があり、基本的に興味本位で訪れることは出来ない。

見た目は普通の小さな街と変わらない。道は白いブロックで作られ、建物が淡い青と白の色味で統一されており、周りの景色景観はとても美しい。周りはもちろん海の中なので、魚が泳いでいたり、海藻が揺れていたりする。ゴミなどが落ちていることはほとんどなく、とても街自体が綺麗。西洋の美しい街並みを連想させる。目に見えない境界線までが街になっていて、そこから先は普通の海(呼吸はできるので出ても問題は無いが、襲ってくる危険な魚や強い海流等があるため、出ることは決しておすすめできない)。その先には街などはない。
街は美しい景観だが、店や建物の中には人はいない。商品も並んではいるが、売り物と言うよりも飾られているだけのように見える。売っている人がいないため、購入することは出来ない。また、店の中や建物の中の物を盗むことは修道士と修道女に禁止すると言われている。

普通の陸上の街と違うのは海の底深い場所で水に満たされているというところくらい。水中なので地上よりも少し浮力があるため、歩く時はふわふわとした感覚がある。

ここに来た人達(深海のまちの住人とみなされた者たち)は自由に息が出来るため、酸欠になったりはしない。息ができるため、溺死することもない。身体の大きな損傷をしない限りまず死ぬことはない。前述のように出血多量や首絞めなどによる窒息死は存在するので死の概念が全くないという訳では無い。

神様が造り出したということが噂では囁かれているが、実際のところは誰が作り出したのかは定かではない。

街の外れには大きな豪邸があり、その館は「夕凪ノ館」と呼ばれている。

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