独立独歩のえいりあん 2 (ページ11)

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クィレル先生と駄弁る話ページ11

ハリーたちの世代へトリップして驚いたのは、映画と現在が全く別物になっていると言う点である。この世界で例のあの人は全く影響していない。故にハリーも両親であるポッター夫妻はご健在だ。

そしてもう一つ驚くこととすれば、それはクィレル先生の存在だ。賢者の石で酷い有様で崩れ去った彼は、この世界ではマグル学の教授となっている。巻いているターバンの下には例のあの人がいるのかと思いきや、あれは本人曰くただのファッションらしい。なんだよ紛らわしいな。
態度もオドオドしておらず、喋り方も吃っておらず、映画と比べると割と快活な方であると思う。

そんなことを考えながら、私はクィレル先生の研究室でだらだらと喋っていた。

「あ、クィレル先生、この飾ってある押し花は？」
「それは私が趣味で製作したものだ」
「え、押し花が趣味なんですか？」
「何か問題でも？」
「まさか！いやただ、意外だなーって思って」
「他人を己の枠にはめて覗くことは愚かな行動の一つだ。どうだね一つ賢くなっただろうMiss.サクラバ」
「なーんか嫌味」
「嫌味で結構。ほら、君の課題提出は終わった。早く退出するといい」

しっしっ、と私を追っ払うように手を前後に振る先生に若干の苛つきを覚える。その表情はどこか鬱陶しそうだった。なんだよ酷い人だなぁ。

「生徒を邪魔者扱いする気ですか？」
「安心しろ、君は生徒の中で特別、」
「特別！？やった！」

先生がフッと笑う。

「特別、邪魔だ」
「うーわ先生サイッテー」

私のブーイングに我関せずの彼は杖を一振りして紅茶の準備をし始めた。おいもっとこっちに関心向けろや。
優雅に紅茶を飲んでいる先生のカップをソーサーごとひっくりしてやりたいくらいである。

「はぁ、そんなに見られると飲みづらいのだが？」
「永遠に見てましょうか？おん？」
「鬱陶しいからやめろ」

苛ついたようにクィレル先生は再び杖を振るった。するとポットが勝手に動き、現れたもう一つのカップに紅茶を注いでいく。まさかこれは！

「先生～！ありがとうございます～大好きです～」
「チッ」

えっ舌打ち？舌打ちした？？

「え？え？舌打ちしました？」
「さぁ？ほら、紅茶が冷める前に飲みなさい」

雑なはぐらかし方だなぁ、なんて思いながら私はカップへと口付ける。
アールグレイの香りが実に心地よくて落ち着く。

「美味しいです」
「それは良かった」

先生も満足げに再び紅茶を飲み始めた。

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キャラ崩壊でしたら申し訳ありません。