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そりゃあ俺だって、サクラバのスケッチブックをスニベルスが単純に気に食わないという理由で破ったわけではない。
これには俺なりの訳がある。



スニベルスに避けられ始めたサクラバは、日に日に元気を失っていった。

サクラバがどれだけスニベルスに寄り添っても、アイツは彼女の手を払い除けるだけ。終いには、いない者として扱うようになった。

無視をされても、払い除けられても、それでも健気にサクラバはスニベルスの元へと通い続けている。サクラバの親友のマリー・ジョイスに「もうやめたら?」と言われても、それでもやめなかった。

何故サクラバが、そこまでスニベルスに取り付こうとするのか俺には全く理解できない。
アイツは闇の魔術に傾倒している危険人物だし、スリザリンの中でも嫌われ者だ。そんな奴に手を差し伸べる価値なんて無い。ましてや酷い扱いを受けているのに。

ストレスで眠れていないのか、日を追うごとにサクラバは窶れていった。そこに彼女本来の明るさは見る影も無い。見ているこっちの胸が痛くなるばかりだ。

どうして自分が辛くなるだけなのにやめない?
どうすればお前は本来の元気を取り戻す?

狼化したリーマスにスニベルスを襲わせようとしたあの一件以来、俺はサクラバに責められるのを恐れて声を掛けるのを躊躇っていた。
だから、らしくもなく遠くから見守って、ただ彼女を心配することしかできなかった。




「それで?やっとスニベルスに構わなくなったサクラバに嬉々として声をかけたら、」
「Aのスケッチブックにはスネイプの絵がいっぱいで」
「し、嫉妬した?ってこと、なの、かな…?」

「嫉妬じゃねぇ!俺はスニベルスにムカついてたんだよ!」

ポカンとした表情の3人の見当違いな台詞に、俺は思い切り吠えて抗議する。
断じてサクラバを取られたから嫉妬したとか思っちゃいない!これはサクラバがあまりにも不憫だから怒ってるだけだ!


「サクラバはあんなにスニベルスのために窶れてんのに、肝心のアイツはこれっぽっちもサクラバのことを考えちゃいねぇ!そんなのサクラバが可哀想だろ!?報われないにも程がある!」
「それが嫉妬じゃないなら何ていうんだい?君の口から『サクラバが可哀想』なんて聞くとは思わなかったよ」

ジェームズにそう言われ、思わず言葉を詰まらせる。それに追い討ちをかけるように、訝しげな顔をしたリーマスが俺に問うてきた。

「シリウスって、Aのこと、好きなの?」

・→←紅い花咲いた



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桜丸 - 更新待ってます! (2022年10月3日 15時) (レス) @page28 id: cae0d8d8c8 (このIDを非表示/違反報告)
れいとーこ(プロフ) - たちばなさん» コメントありがとうございます〜!笑っていただけるとは…!!嬉しい限りでございます!モチベにつながります!本当にありがとうございます! (2020年12月9日 22時) (レス) id: 04deb82a8f (このIDを非表示/違反報告)
たちばな - 更新楽しみにしてました!!見ていない間に2話も更新されてて秒で読んでしまいました笑 これからも頑張ってください! (2020年12月9日 21時) (レス) id: 3ae7e914ee (このIDを非表示/違反報告)
れいとーこ(プロフ) - アヤキさん» うわーー!嬉しいお言葉ありがとうございます!私生活の都合で亀更新ですが、一応結末は決めているので気長にお楽しみください! (2020年12月8日 22時) (レス) id: 04deb82a8f (このIDを非表示/違反報告)
アヤキ - 更新ありがとうございます!好きなお話なので定期的に見に来ていますwこれからも頑張って下さい、応援しています! (2020年12月8日 17時) (レス) id: df8558907b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:れいとーこ | 作成日時:2020年5月10日 15時

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