たんこぶ ページ26
サクラバへのいじめは進級しても尚続いていて、いじめられてんのに耐えているサクラバは色々タフだと思う反面、ここまでくると俺は何だか可哀想に思えてきた。
まあ去年までいじめてたし何だったら今まで1番サクラバを目の敵にしてた俺がそう思うのも身勝手だとは思うが。
数分前にレイブンクローの女たちによって遠くから浮遊魔法で石をぶつけられる奇襲攻撃を受けて怪我をしたサクラバを見て、俺は不憫な気持ちになった。
「お前、それ痛くねぇの？」
「逆に痛くないと思ってんの？ブラックの神経疑うんだけど」
たんこぶがうっすらできた額から血を垂れ流すサクラバの顔は、今までになく不細工だった。そして痛々しい。
何故サクラバはやり返さないのか甚だ疑問に思う。
俺は今までサクラバが仕返しらしい仕返しをしたことなど見たことがない。
仮にもサクラバはスリザリンなのだから、何かしらの報復があっても良いはずだ。スリザリンらしく陰湿なやり方で倍返しすりゃいいのに。
俺がサクラバだったら間違いなくそうする、と反抗心も復讐心も湧いてなさそうなこいつを前に、俺はそんな事を考える。
こいつが気の毒になって、俺はサクラバを医務室へと促そうとした。
「あー、取り敢えず医務室に連れてってやるよ」
「これぐらいの傷で別にいいよ。1人で行けるし。お気遣いありがと」
俺が折角つれてってやろうとしているのに、サクラバはそれを拒否した。
本人が良いなら仕方ない。そう思って引き下がろうとしたその矢先。
「A！さっきレイブンクローの生徒たちがお前に石を投げ、つけて…」
慌てた様子のスニベルスがこちらに向かって小走りで来たが、俺の顔を見た瞬間にスニベルスの顔は苦虫を噛み潰したような表情になった。
「…ブラック、こいつに何の用だ。またAをいじめてるのか」
スニベルスはサクラバの腕をさっと掴み、自身の陰に隠すように彼女を引き寄せた。
ただでさえムカつく奴がいるのにその行動が俺の神経を逆撫でる。
「んだよスニベルス。泣きみそのくせして一丁前に騎士気取りかよ」
「何だと？下らん悪ふざけをすることしか能がないホグワーツの恥め」
ホグワーツの恥はどっちだよ。闇の魔術に傾倒しているお前に言われる筋合いはない。スニベルスのくせして生意気にも程がある。
何か痛い目を見せてやらないと俺の気が済まない。
そう思い俺が杖を出すと、スニベルスも素早く杖をローブから取り出した。
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桜丸 - 更新待ってます！ (2022年10月3日 15時) (
レス) @page28 id: cae0d8d8c8 (このIDを非表示/違反報告)
れいとーこ(プロフ) - たちばなさん» コメントありがとうございます〜！笑っていただけるとは…！！嬉しい限りでございます！モチベにつながります！本当にありがとうございます！ (2020年12月9日 22時) (レス) id: 04deb82a8f (このIDを非表示/違反報告)
たちばな - 更新楽しみにしてました！！見ていない間に2話も更新されてて秒で読んでしまいました笑 これからも頑張ってください！ (2020年12月9日 21時) (レス) id: 3ae7e914ee (このIDを非表示/違反報告)
れいとーこ(プロフ) - アヤキさん» うわーー！嬉しいお言葉ありがとうございます！私生活の都合で亀更新ですが、一応結末は決めているので気長にお楽しみください！ (2020年12月8日 22時) (レス) id: 04deb82a8f (このIDを非表示/違反報告)
アヤキ - 更新ありがとうございます！好きなお話なので定期的に見に来ていますwこれからも頑張って下さい、応援しています！ (2020年12月8日 17時) (レス) id: df8558907b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：れいとーこ | 作成日時：2020年5月10日 15時
