【銀魂】副長助勤さんの日常 ぱーと2。

再会？ ページ13

『なんで...？』



松陽先生は、死んだ。



そう銀時が言っていた。



ずっとずっと、信じられなかった。



やっと、受け入れられてきたと思ったのに...



『...先生、私は元気です。
最後に会えなかったのが、ずっと心残りでした。
今は、真選組に所属しています。
半端者が、と怒られるかもしれませんが...』



せっかく会えたんだ、思っていたことを全部伝えよう。



そう思い、口を開いた。



すると先生は、



「そうですか。Aの決めた道なら、怒りはしませんよ。
...ねぇ、A？
貴女はとても強い。だが、とても弱い。
そんな貴女は、人の倍傷つくし、人の倍脆い。
いつか、迷う日も来るでしょう。決断をしなければいけない日も来るでしょう。
...ですが、決して曲がってはいけない。
常に、己を信じて行動しなさい。己が信じるモノを、守りなさい。
そうすれば、きっと道は開けます。」



『...どういうことですか？』



「いつか、分かる日が来ます。」



いつか、ねぇ...と少し考えて下を向く。



先生は、いつもまわりくどい。



頭の悪い私は理解するのに時間がかかるんだ。



『あ、先生！...え？』



まぁいいや、あとで考えようと思って他のことを話そうと前を向くと、



先生は居なくなってた。



『なん、で...？』



また、ちゃんとしたお別れを言えなかった。



あの先生は幽霊だったのか、そうではないのか。



そんなことは、どうでもいい。



『会えて、よかった...』



あの時の心残りを、言うことができた。



また新しい心残りが出来てしまったけど。



『また、会えるよね。』



なんだかわからないけど、そんな気がする。



先生とは、きっとまたどこかで会える。



『...大好きです、先生。』



精一杯の敬意を込めて、松下村塾跡地に一礼する。



少しだけ地面には涙が落ちたけど、見なかったことにする。



『...さぁて、仕事してやるか。』

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