検索窓
今日:5 hit、昨日:14 hit、合計:42,155 hit

九話 ページ9

「……えっ、局長がここに来てる…?」









Aが真選組に身を置いて四日程がたった頃、思いもしない訪問者が真選組に訪れた







それは見廻り組局長、佐々木伊三郎である









「………A、行くか?」







「………っうん、話をする」









自分に活を入れてAは立ち上がると、それと同時にピシャリと襖が開いた









「っあ………局、長……あの、」









「Aさん、この前にも言った筈ですが、貴女は見廻り組ではなくチンピラ警察ということですか?」









Aはその言葉にグッと拳を握ると、息を吸って呼吸を整える









「いいえ。私は正真正銘見廻り組一番隊隊長です。その為に命を捨てる覚悟を等の昔にしました」









そこで佐々木が何かを言おうとするのを遮り、Aは更に続けた








ここで言う言葉をきっと間違えちゃいけない








間違えたら、きっと………!









「その覚悟は今も同じです!!私は今も昔も見廻り組一番隊隊長であることに誇りを持っています、一生、貴方に着いていくことを誓っています!」









力強い眼差しで佐々木を見るAはとても凛としている武士であった









そのAの言葉に佐々木は珍しく固い表情を崩し、ほんの一瞬だけ柔らかな笑顔になったのをAは見逃しはしなかった









「……戻って来るかは貴女が決めて下さい。……ただ、私は貴女のことを待っていますから」









佐々木の言葉にAは遂に泣いてしまった









「……っ、すいませ、んっ!ふ、ぇっ、局長、大好きで、す…っ」








「………そ、そうですか」









Aの言葉に照れた顔を隠す為か、廊下に出てしまった佐々木を今まで静かに見ていた土方は追い掛けた









土方には佐々木に聞きたいことが山程とあるのだ









「……佐々木、テメェに聞きてぇことがある」









○は既に近付いていた

十話→←八話



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (54 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
254人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

マピト - 暇だ… (2019年3月3日 12時) (レス) id: 35c7a50c29 (このIDを非表示/違反報告)
マピト - 不定期更新ごめんなさい…… (2018年12月12日 20時) (レス) id: bde79dd3ad (このIDを非表示/違反報告)
マピト - Shiro兎さん» 更新頑張ります!! (2018年10月16日 16時) (レス) id: f38246cde8 (このIDを非表示/違反報告)
マピト - 感想ありがとうごさいます!Shiro兎さんの作品もとっても大好きです!お互い更新頑張りましょう! (2018年10月16日 16時) (レス) id: f38246cde8 (このIDを非表示/違反報告)
Shiro兎(プロフ) - この作品マジで好きです…控えめに言って超好きです!更新頑張ってください! (2018年10月15日 19時) (レス) id: 00438dbadd (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:マピト | 作成日時:2018年5月21日 17時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。