六話 ページ6
「あぁっ!私の魚食べたぁっ」
「別にいいだろィ。新人なんだから先輩に譲りなせェ」
「…うぅ……っ」
二人が食堂でそんな会話を繰り広げている中、今にも刀を抜いてしまいそうな雰囲気を放っている男がいた
「……テメェらちったぁ静かに食えねェのか」
「え、わ、私ぃぃっ!?総悟がっ」
「違ぇだろィ、A。オラ、間違えたんだからお仕置きだねィ」
怒り狂いそうな土方を置いて沖田はAに命令をすると、Aは悔しそうにしながらも沖田の唇にゆっくりとキスをした
その光景を見て驚いたのは沖田でもAでもない、関係のない土方であった
「なっ!?A、お前何してやがる!?」
「?お仕置き受けてるの」
Aの言葉に土方はあられもないAを想像してしまい咄嗟に鼻を抑え、必死に思考を反らした
「……罰って何だ?弱味でも握られてんのかよ」
「酷いなァ。土方さん、俺がそんなことするわけねェでしょう。交換条件を出してやってんでさァ」
交換条件?と土方が聞き返すとしょんぼりとしたAが答える
「……今日一日総悟のことをご主人様って呼べたら団子屋連れてってくれるって言うから……罰はキスって」
「……なっ……」
どのみち総悟しか得しねェだろ、といいかけて土方は苛ついた面持ちで煙草を口に持っていった
もしAが勝ったとしても総悟は一緒に団子を食えるし、負けたとしてもキスをしてもらえるのだ
「……俺が連れてってやる。からコイツの言うことなんか聞くんじゃねェ」
「えっ!?いいのっ、トシ」
「……ッあ、ああ。何時でも連れてってやらァ」
土方の言葉に喜んでいるAを土方は目を細めながら見守っていると、背後から首筋にヒヤリとした物が当てられた
「……土方さん。俺のモンを奪った罪、分かってやすよねィ?」
「エ、いや。ちょっと待て、お前のモンって……ちょっ、ギャァアァアアアア!!」
「覚悟しろや、土方ァァァァ!」
その日真選組内では土方の叫び声がしばらく続いたという……
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マピト - 暇だ… (2019年3月3日 12時) (レス) id: 35c7a50c29 (このIDを非表示/違反報告)
マピト - 不定期更新ごめんなさい…… (2018年12月12日 20時) (レス) id: bde79dd3ad (このIDを非表示/違反報告)
マピト - Shiro兎さん» 更新頑張ります!! (2018年10月16日 16時) (レス) id: f38246cde8 (このIDを非表示/違反報告)
マピト - 感想ありがとうごさいます!Shiro兎さんの作品もとっても大好きです!お互い更新頑張りましょう! (2018年10月16日 16時) (レス) id: f38246cde8 (このIDを非表示/違反報告)
Shiro兎(プロフ) - この作品マジで好きです…控えめに言って超好きです!更新頑張ってください! (2018年10月15日 19時) (レス) id: 00438dbadd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:マピト | 作成日時:2018年5月21日 17時