三話 ページ3
「土方さん、凄い仕事溜まってンですけどどうにかして下さいよぉぉぉ」
「……ア？んなもんテメェでやっとけよ。俺ァ用事があんだ」
吉原での事件から３日後、Aの見舞いに通っている土方は仕事が溜まってしまい、山崎の注意を受けていた
説教を今にも始めそうな山崎に土方は眉を寄せ、山崎を振り払う様に立ち上がった
「ちょっ！どこ行くんですかっ、まだ仕事がァっ」
「直ぐ戻らァ、テメェはさっさと見廻りでもして来い」
そんな二人のやりとりを遠くから見ていた近藤と沖田は珍しいものでも見るかの様に土方を見つめていた
「あのトシが仕事をサボってまで誰かの見舞いに行くとわなァ」
「土方さんもただの男ってことでさァ」
嬉しそうな近藤と馬鹿にした様に笑う沖田の視線に土方は気付いた
「……直ぐ戻る」
「おう！Aちゃんに宜しく言っといてくれ！」
「俺も後で行きやすかねィ」
二人に見送られながら真選組の門を潜るとそこには包帯を足や手に巻いたAが待っていた
Aの姿に驚いた土方は思わずくわえていた煙草を落とすと食い入るようにAを見つめた
「？トシそんなに驚いてどしたの」
「……お、おま、何でこんなとこに居るんだ！？つーかまだ全然完治してねェし何か理由があんだろ！？」
「………い、いやぁぁ、えーともう大丈夫だよ？トシが仕事サボってるって聞いたからさ…」
Aの正論に土方はグッ、と息を詰まらせたが負けじと何かあると思い聞き出そうとしている
「……本当のこと、言えよ。……何言っても怒んねェから」
「……っトシィィィィ」
その土方の申し出にAは表情を明るくさせると土方に抱き付いてとんでもないことを口にした
「見廻り組、クビになりました」
「………はァァァァアア！？」
朗らかな夏の午後、土方の叫び声が響き渡った
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マピト - 暇だ… (2019年3月3日 12時) (
レス) id: 35c7a50c29 (このIDを非表示/違反報告)
マピト - 不定期更新ごめんなさい…… (2018年12月12日 20時) (レス) id: bde79dd3ad (このIDを非表示/違反報告)
マピト - Shiro兎さん» 更新頑張ります！！ (2018年10月16日 16時) (レス) id: f38246cde8 (このIDを非表示/違反報告)
マピト - 感想ありがとうごさいます！Shiro兎さんの作品もとっても大好きです！お互い更新頑張りましょう！ (2018年10月16日 16時) (レス) id: f38246cde8 (このIDを非表示/違反報告)
Shiro兎(プロフ) - この作品マジで好きです…控えめに言って超好きです！更新頑張ってください！ (2018年10月15日 19時) (レス) id: 00438dbadd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：マピト | 作成日時：2018年5月21日 17時
