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二話 ページ2

「……あーあ。死んじゃうヨ、お姉さん」





血の水溜まりができている床に一人立っているのは春雨団長の神威だ



そして床に倒れこみ、頭や腹から血を流しているのはAであった





そんなAに神威はニコニコと笑いかけながら傘をAに向ける





「……負け、な、い」




息をするのも苦しいAだったが、負ける気はないらしく神威を睨みつける



その瞳に神威は嬉しそうに笑った








「……お姉さん、綺麗だね。殺すのは勿体ないな……」





「……っ、昔から、罪を犯した人間は、捕まえないといけない決まりがある、だから君を捕まえないと、駄目なんだ」








何とか立ち上がり神威と向かい合わせになったAは喘ぐ様に口を開いた




「……だとしたら俺に殺された奴等だって仲間を裏切るという罪を侵してるヨ」




そう言って神威はAに背を向けた






「……お姉さんは殺さないであげるヨ。もっと強くなったら俺を捕まえに来てよ、じゃあネ」





「……次は絶対に捕まえる、神威」






ヒラリと消えた神威の背中を見てAは倒れた




「……トシ、捕まえられなかった、ごめん、ね………」






そう言ってAは重たい瞼をゆっくりと閉じるのだった









それから直ぐにAは土方に見つけられ、病院に搬送された









「……あ、病院だ」



「ッ!!Aッ!」





Aは目が覚めたと同時に土方に抱き締められ戸惑っていた






「……えっ、あのっ、神威っ…」


「あ?」



顔をしかめた土方にAは泣きそうになったがグッと堪え、捕まえられなかったことを話した



それを聞いた土方は呆れた様な顔をしてからAを強く抱き締めた






「阿呆、お前が死んだら意味ねェだろうが。あいつらは今度まとめてしょっぴいてやる、犯人が知れただけでも充分だ」



「……でも、私、」





何か言おうとするAに土方は舌打ちをするとAの唇に自らの唇を重ねた






「…っ、な、にするの、トシっ」



「……お前がうるせェからだ、お前はさっさと怪我を治すことに集中しろ」





「……キスすることないのに」



「…あ?」



「何でもナイです」









腑に落ちない顔をしているAに土方は安心した様な微笑をすると、再びAの唇にキスをするのだった

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マピト - 暇だ… (2019年3月3日 12時) (レス) id: 35c7a50c29 (このIDを非表示/違反報告)
マピト - 不定期更新ごめんなさい…… (2018年12月12日 20時) (レス) id: bde79dd3ad (このIDを非表示/違反報告)
マピト - Shiro兎さん» 更新頑張ります!! (2018年10月16日 16時) (レス) id: f38246cde8 (このIDを非表示/違反報告)
マピト - 感想ありがとうごさいます!Shiro兎さんの作品もとっても大好きです!お互い更新頑張りましょう! (2018年10月16日 16時) (レス) id: f38246cde8 (このIDを非表示/違反報告)
Shiro兎(プロフ) - この作品マジで好きです…控えめに言って超好きです!更新頑張ってください! (2018年10月15日 19時) (レス) id: 00438dbadd (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:マピト | 作成日時:2018年5月21日 17時

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