弐話 ページ4
意味がわからない。
そう少女の目は語っている
「いまは分からなくてもいい。
もっと強くなりたくないですか?
もっと己を守りたくないですか?
もっと仲間を守る気はないですか?
そのために、私についてくる気はありませんか?
私についてくればあなたはもっと強くなる
もうこんな場所で生活しなくていい。
人に怯えずに居られる。
もう一度問いましょう。
あなたは私についてくる気はありませんか?
ついてくる気があるのであれば私の手を取りなさい」
少女は考えた。
強さが欲しい
でも、この男が言っている強さがわからない
怯えず生きたい
でも、この男も信用ならない
こんな場所早く離れたい
でも、この男が本当に信用していいのか
しかし少女は思う。
この男は自分よりも強い。
その強さが欲しい。
そう願う。
少女は手を取った。
自分を守るため
この男の言っている意味を探すため
戦うため
「あなたの名前は?」
名前……?
そう少女は首をかしげた
「驚きました。まさか喋られないとは……
名前すらもないのですね…
では、あなたは今日から零と名乗りなさい
あなたは今から零です。
いいですね?」
こくん。
そう頭を縦にふる
82人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:しゅーや | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/sadohotaru1/
作成日時:2018年7月2日 12時