18話 ページ20
「何故、何故探すんだ?
別に俺らほどの奴らはそこら辺にいるだろ」
「いたら苦労しねぇよ
俺の周りにはなぁ……
俺の周りには、 弱くてつまんねぇ、
金持ちって言われる様なボンボンしかいねぇ……
自分の親を盾に上から見るボンボン…
俺ァそいつらみてぇなヤツにはなりたくねぇ……
そんな親に縋らねぇと生きていけねぇような弱っちぃ奴にはなァ…
だから俺ぁ、強くなって自分を守れる、大切なものを守れる侍になりてぇ
誰にも負けねぇ、自分の思う侍になりてぇからここに来た
ボンボンの様なあいつらはただの馬鹿な落ちこぼれのようにならねぇように」
「ふ〜ん……いいんじゃねぇか?
まっ、お前ぇがいうような、侍とは何か、俺ぁ、知らねぇがな
さ、戻っぞー」
そう言うと零はさっさと部屋から出ていった
それに追いかけるようについて行く晋助
、
二人が戻るとそこでは銀時とモブたちが試合をしていた
零はそれをただただ見ていた。
それはまるでなんの感情も知らないような
本当に人間なのかと疑う様な凍りついた顔で
そっとその試合を観察していた
晋助はそんな零の横顔を見ながら思った
嗚呼、なんて綺麗なんだ……
と…………
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作者名:しゅーや | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/sadohotaru1/
作成日時:2018年7月2日 12時