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事情聴取が終わり、帰ろうとしていると椅子に座っているミコトがいた
三「事情聴取終わって、まだ警察。」
誰かと電話をしているようだった
その顔は疲れ切っていて、
三「刺された犯人の子、一命取り留めた。」
だんだん泣きそうな顔になっていく
三「うん。そうだね。」
そうだよね、と小さな声で呟くミコトの目には
もう零れ落ちてしまいそうなほど涙が溜まっていた
三「ちょ、ごめん。ちょっとまた掛け直す。」
そう言って電話を切って涙を流した
『ミコト』
三「A」
『うん。』
泣くミコトを抱きしめながら、頭を撫でる
私は何も言えなかった
自分でも分かってる
私はミコトと違う
頭の中で繰り返される鈴木さんのあの言葉。
「何が間に合うのよ、果歩はもう死んだ。」
そう、もうやり直せない。
死人は帰ってこない。…綺麗な花にもならない。
あの時、ミコトと六郎くんが必死に止めていた時、
私は刺してしまえばいいと思った
なんの罪の意識もなく
ただ、刺してしまえばいいと
果歩さんは死んだのに、その女だけが生きてるなんて酷い
そうまで言った
現実は残酷だ
矛盾や絶望に溢れてる
非情な出来事に、抗うことなど許されない
女を刺した鈴木さんは、悪くない
私に鈴木さんは止められない
私はミコトとは違う
三「なんでAは、止めなかったの？
なんで、あんな事言ったの？」
『ごめん。
私には、鈴木さんは止められなかったの。
ごめんね、ミコト』
心にもない謝罪
悪いことをしたなんて微塵も思っていない。
泣いているミコトを前にしても、罪悪感を感じることさえない。
女が助かったと聞いて、残念だとまで思ってしまう
系さんが言った
殺す奴は殺される覚悟をするべきだ、と
あの女は、殺されたくないのに、死にたくないのに、どうして果歩さんを殺したの？
果歩さんを殺したのに、どうして死ななかったの？
この世はやっぱり矛盾と絶望に溢れてる
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ナホ(プロフ) - めめさん» コメントありがとうございます。金曜日に中堂さんが見れないと思うと寂しいですね(;o;)現在続きの準備中です。もうしばらくお待ちください！ (2018年3月23日 23時) (
レス) id: 8274152b2e (このIDを非表示/違反報告)
めめ - いつも楽しく読ませてもらってます。ドラマの中堂さんロスなので、このお話のおかげでとっても満たされています(^^)更新楽しみにしてます！ (2018年3月22日 15時) (レス) id: 9c7e0741ff (このIDを非表示/違反報告)
ナホ(プロフ) - ゆりさん» コメントありがとうございます！返信遅くなってしまいすみません。ついに今夜最終回を迎えてしまいますね…とても寂しいです。これからも楽しんで読んでいただけるよう頑張るので、今後ともよろしくおねがいします(^-^) (2018年3月16日 16時) (レス) id: 8274152b2e (このIDを非表示/違反報告)
ゆり - お話どれも良くて一気にここまで読んでしまいました♪続き楽しみにしてます(^^) (2018年3月14日 14時) (レス) id: a2055dbe99 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ナホ | 作成日時：2018年3月13日 11時
