【銀魂】ワンって鳴いてみろ

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『……で、名前は？』



『紺野A』




只今、私は真選組の屯所で調書を受けている



目の前にいるのは沖田総悟ではなく


副長の土方という男だ



二枚目の男で、結構カッコイイ




『紺野A


お前に詐欺容疑かかってんぞ』




『だーかーらー


それは男達が勝手に私に貢いでるだけ』




結婚詐欺みたいなことは一切した覚えはない




『ただアレ欲しいコレ欲しいって言ってたら


いつの間にか手元にあるのよ』




不思議よね男って、と笑うが


土方は溜息をついた




『早く帰してよ


すっごい私不機嫌なの


分かる？お宅のサド皇子のせいで』




あー、と机を叩く



思い出すだけでムカつくあの男





『……ねえ、喉乾いた』




喉乾いた、と二、三回呟く私に



今度は舌打ちをされた




『……面倒くせーな


おい、山崎！』




すると、恐らく山崎という地味な男が部屋に入って来た




『飲み物持ってこい』




『あ、なら紅茶がいいなー』




『紅茶なんてねーよ』




ただの茶でいいだろ、と吐き捨てられてしまう

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