貞子と俺の百物語｡

ﾗｯﾌﾟ現象｡ ページ16

やっと帰ってきた……我が家…!!

｢なんか疲れたー｣

菊与さんを部屋の隅に飾り､ﾍﾞｯﾄﾞに大の字になる｡

｢………｣

静かだ｡

｢………｣

ﾊﾟｷ｡

ﾊﾟｷﾊﾟｷ｡

｢………?｣

ﾊﾟｷ｡

｢何の音だ?貞子?｣

………これはもしや｡

ﾗｯﾌﾟ現象というものか｡

もうこの家はどうなってしまったんだ｡

｢………｣

ﾊﾟｷ!

｢………!｣

………………｡

……………………｡

ﾊﾟｷﾊﾟｷ!

｢!!｣

…………｡

……………｡

『YOU!反応してくれYO!』

｢は!?てかお前誰!?｣

いきなり登場したのは､超ﾁｬﾗいDJ風な変人←

｢………あー､このﾊﾟｷﾊﾟｷいってんのはお前のせいなのな｣

『そうだZE!』

うZEEEEEE!!!!!

『ﾗｯﾌﾟの達人､DJ･KAIKI……流石です』

『HEY!GIRL!ｻﾝｷｭｰだZE!』

『わー!KAIKI!ｻｲﾝくださーい!!』

『ｲｲYO!』

なんだお前ら!

いきなり元気になりやがって!

貞子､ﾃﾚﾋﾞからそんな焦って出ると危ねぇ!

……てかお前のその服装はなんだ!

ﾁｬﾗい!!!!

ここはどっかのｸﾗﾌﾞか!?

うるせぇぇぇぇえ!!!!!

居ますね。→←傘｡

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