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思い出。 ページ14

「私、小さいころ、この沼で溺れたことがあって……」

俺にお構いなしで、思い出話を流していく。

「そのときA兄が、必死で助けてくれてさぁ」

頭の中に、その時の風景が浮かび上がって来た。

もがく卯蘭。

それを抱き抱える、俺。

「そのとき、私、A兄のこと………」

そこまで言って、卯蘭は口を閉じた。

「なんだよ、言えよ。気になるじゃん」

「……いや、やめとく」

すっきりしないまま、会話は終わった。

「帰ろっ」

歩き出す卯蘭に、俺は言った。

「なに汗かいてんの?」

「……あ、暑いの!」

目を合わせようとしない。

小さな貞子が、俺のズボンの裾を引っ張る。

『なんの話してたの?』

「知らん」

『あっそ。河童さんがお詫びになんかくれるってさ』

さっきまで河童がいた場所を覗いてみる。

そこには、草に包まれた何かが置いてあった。

「なんだこれ」

草を開く。

「…………」

『なになに…「おらの古い皿です。けっこう値打ちはあると思う(たぶん)」』

「いらねぇぇぇえ!!」

その後、骨董品屋で売ったら、1万で売れた。

流石遠野!

ありがとう、河童!

『いらねぇとか言ってたくせに』

「時、場所、場合なんだよ!世の中!」

傘。→←達成感。



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ましゅまろほいっぷ(プロフ) - お返事頂けなかったので、執筆を続けさせてもらいます (2013年8月19日 22時) (レス) id: b1bbb062d4 (このIDを非表示/違反報告)
ましゅまろほいっぷ(プロフ) - たさん» あと、個人的なのですが、呪怨と貞子って関係ありましたっけ。私が知らないだけかもしれませんから、関係ありましたら是非教えていただけませんか(*^^*) (2013年8月10日 20時) (レス) id: b1bbb062d4 (このIDを非表示/違反報告)
ましゅまろほいっぷ(プロフ) - たさん» では、この小説を非公開または削除という処理でよろしいでしょうか。た様だけでなく原作ファンの皆様に失礼なことをしてしまったのは恥ずべきこと。た様の思ったように処理致します。 (2013年8月10日 19時) (レス) id: b1bbb062d4 (このIDを非表示/違反報告)
ましゅまろほいっぷ(プロフ) - たさん» 不快な思いをさせてしまい申し訳ありません。原作小説は読んだ上執筆しておりましたが、やはり原作に失礼な内容だったようですね。ご指摘ありがとうございます。 (2013年8月10日 19時) (レス) id: b1bbb062d4 (このIDを非表示/違反報告)
- 原作レイプとはこのことをいう・・・・・・・リングや、らせんさ呪怨などを見て貞子を勉強した上で書いて下さい。貞子も悲しいんですから (2013年8月10日 4時) (レス) id: 2f61fd7c47 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ましゅまろほいっぷ | 作成日時:2012年8月28日 19時

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