わたしのおうじさま (ページ26)

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そんな様子を伺いながら、私も一緒に会釈していると。

『あっ！淳太くーん。』なんて聞きなれた声が。。

声がした方に振り向くと。

そこにいたのは照史くん。と紗奈の姿。

それに対して

『おお！照史！桜田さんもこんばんは。』

なんてふわふわ微笑んでいる淳太くん。

照史くんと紗奈はびっくりした様子で私を凝視している。

照史『え、まって、誰このべっぴんさん』

紗奈『え？もしかしてA？』

なんて2人同時に話し出す。。。

ーーーちょっとの沈黙。

紗奈の言葉をゆっくりと理解したのか

照史『え………。はっ！？
え、ほんま？え、本当にAちゃんなん？、』

彼は心底びっくりした顔をしている。

あーそっか！照史くんにはメガネはずした所、見せたことないんだった。

あー。またメガネを外したことがバレちゃった。やばいな～なんて1人で思っていると。

紗奈『照史！Aのこの姿のことは他の人に言っちゃダメだからね！ふふ。
でもA本当に綺麗。美人すぎて私もびっくりしちゃった！』

なんてふわっと微笑む紗奈。

「へ？いや私なんてただの地味子だし。
誰も私のことなんて見てないよ！
そんなことより紗奈の方が断然可愛い！！」

そんな私の発言に

やれやれ。

なんて顔をしている人が約2名【紗奈と淳太くん】

照史くんまでもが、

『え、Aちゃんって天然なん？』なんて、つぶやいてる。

そんなこんなで4人で談笑していたけれど、

照史くんは桐山食品の跡取りとして、
淳太くんも中間財閥の跡取りとして、
色々な方と挨拶をしなければいけないため、紗奈と照史くんとはここでバイバイ。

紗奈は『今日のこと、また月曜に詳しく聞かせてね』なんて私の耳元で囁いて去っていった。

ーーーー
彼と共に挨拶に応えていると。

見知った姿が。。。

「え？お父さん？お母さん？？」

待って。ここにいるはずのないお父さんとお母さんがいるんだけど。。

「え？どういうこと？」なんて軽くパニックになっていると。

こちらに気づき、近づいてきた私のお父さんとお母さん。