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259. ページ23
何気なく覗くと
そこには
様々な種類の処方薬が大量に入ってた
パッと見ただけでも5種類以上
種類別に仕切られて収納されている
飲み薬だけやなくて
L字型のスプレー？みたいのが数点
テーブルには、ほんの少し水の残ったグラス
脇のゴミ箱には結構な量のPTPシートの空
体調悪くなって数日分貰ったなんて量やない
これは常用してる量
Aはなんか隠しとる
結構な事を隠しとる
でも大量の薬を目の当たりにして
思考が止まってしまった
「あきとくぅん…ねようよぉ」
いつの間にかトイレから戻っていた彼女が
俺の背中にもたれ掛かる
その衝撃で我に返る
その場で聞いたら良かったのに
何故か怖くて
「お、おん！寝よか！」
と気付かないフリをして寝室へ
おやすみを言う間もなく
腕の中で寝息を立てる彼女
サラサラの髪を撫でていると
時折ケホケホと咳き込んでいる
そう言えば、大丈夫？って聞いたんも
スルーされたな…
少しでも楽になればと
背中をゆっくりトントンと叩きながら
いつかちゃんと話を聞こうと決めた
「ヘタレな彼氏で…ゴメンな
愛してるから
ずっと側に居ってや？」
いつもの言葉を伝えて
そっとキス落とし、抱きしめて眠った
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作者名：向日葵 | 作成日時：2021年11月28日 10時
