6話 ページ8
女の人に手錠をかけられた後に、ゾーイが起きた。
「ねぇ、A。ここ、どこ?」
「ここは収容施設の中だよ。」
「家じゃないの?」
「うん。」
そんなやりとりをしてから、ゾーイがくしゃみをした。
「寒い……」
ゾーイは体が弱い。だから、こんなところにいたら体に毒だろう。
ゾーイが呟くと、また女の人が私たちの部屋に入ってきて毛布を3枚投げた。
そして出て行く。使っていいということなのだろう。
ゾーイは毛布にくるまっている。
私たちも手錠のかけられた足を使って、地面を這ってから毛布を被った。
ふと部屋の外を見ると、男の人が歩いてきた。
「おい、この手錠はどういうことだ。」
「こいつらがうるさいので、抵抗しないようにしました。」
「今すぐ外せ。ここに収容している奴らは丁寧に扱えと行ったはずだ。」
「…申し訳ございません、都督。」
「まぁいい。外しておけ。」
そう言って、女の人は私たちの手錠を外してくれた。
そしてまた、私の頭の中で疑問が湧いた。
(なんで大切に扱うんだろう?私たちはまた何かされるの……?)
アリアとゾーイは寝ていた。泣きすぎで疲れたようだ。
でも、なんで私たちはこんなところに連れてこられたんだろう。
私たちは何も悪いことはしていないはずだし……
難しいことを色々と考えていると、鉄格子の音が聞こえた。
そちらを向くと、女の人が鉄格子を持っていた。
そして、女の人はこう尋ねた。
「お前ら、年は?」
「10歳です。」
「そうか。」
私たちの年を尋ねた。
(なんで年齢を聞いたんだろう。聞く必要あったのかな……)
私は複雑な気持ちだった。また何かされるされるんじゃないかと不安な気持ちさえ湧いてきた。
そのまま、夜を過ごした。
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作者名:ちぇりーたぴおか | 作成日時:2017年12月15日 22時