45 ページ45
Aの吐息が唇にかかるのを一瞬感じたとき
「っと!ダメ!!」
思いきり首を反らされる。
「危なかった!!」
よくこの雰囲気で阻止しようと思ったな、テメェ。
「もう少しでお兄さんと間接キスでしたよ!セーフ!」
…はぁ?
今、俺の心配してくれなくて結構だわ。
兄貴と生活してるわけだから一緒の鍋とかつつく時だってあるし、まぁそれを間接キスと名付けてしまったらカナリ気持ち悪ィけどそんなこと気にしてるお前は云々…
↑フリーズした頭に湧いてくる謎の怒りと恥ずかしさ
「お前なんでそんな頑ななんだよ、間接キスくらいでギャーギャーと」
「だって、私のファーストキスがまさかこんな形で終わるなんて…ゴニョゴョ」
「意識しすぎ、夢見すぎ」
「誰とでもできる竜胆さんとは違うんです」
「はぁ?!」
「チュー慣れっ子の竜胆さんからしたらこの乙女心なんて分からないんですよっ」
「慣れてるとまでは言わねぇがなんかムカつく!」
「べーー!だっ!気をつけて帰って下さいよ!」
「お前アホだろ」
舌を出してべーとされた後Aは反対の道へ出て行った。
このやり取りがなんか可笑しくもあり、
あーやっぱファーストキスだったのか…
と再確認してイライラする。
誰にでもそんなことしてるとか勘違いしてっけど
お前だから迫ったんだよ!!
とはプライドが邪魔して言えるわけがない。
いろいろ考えているうちに家の前。
玄関を開けると兄貴の靴。
どう出てくる。
177人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「東京リベンジャーズ」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
NA - 面白かったです!!!! (2022年12月18日 21時) (レス) @page47 id: 9c547ad202 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:トム | 作成日時:2022年6月19日 22時