46.帰宅 ページ46
リビングに入るも兄の姿はない、部屋だろうか。
ひとまず汚れた体をシャワーで洗い新調した真新しい鏡で怪我の程度を確認する。
「…あ?」
あいつが貼った絆創膏、その時ろくに見ずに手当てされたから分からなかったがそこにはあの外国のアニメ「スポンジ⚫ブ」が不敵に笑っていた。
これを付けて家まで歩いてたとか…はぁぁぁ…
一応カリスマなんだけど俺。
…と思いつつも剥がさないでおこう、痛ぇしこのままの方がいいだろ、家の中だしもうどうでもいい。
自分の部屋でベットに横たわり携帯を取り出す。
あいつのメルアドをしばらく見た後、アドレス帳に登録した。
兄の部屋へ意識を向けると何やら電話でもしてるようで
微かに話し声が聞こえる。
(大将かな、)
しばらくして兄の部屋のドアが開いた音が聞こえたと思ったら即自分の部屋に兄貴登場。
「…へ、」
「りんどー、来週のココの件俺1人で行くことになったから」
「…あ、りょーかい?」
あまりに普通に接してくるもんだから間抜けな声が口から漏れた。
「聞いてんのかよ」
「ああ、聞いてるよ」
「あれ、相手の人数けっこういたんじゃねーの?」
「こっちも集めるしお前は不要」
「どういうことか分かんねぇよ」
「ところでお前それどーした」
自分の頬のへんを指さす素振りを見せる兄に、
「兄ちゃんがしたんじゃねーかよ…」と不機嫌に返す。
殴ったの忘れたとは言わせねぇ。
「いやスポ⚫ブ」
「あぁ?気づいたら貼られてた」
「気づいたらって、意識とぶほど殴ってねぇよ」
「通りすがりに強制的に消毒されたんだよ」
「まぁ、
全部見てたけど」
「はぁ?!」
「俺とチューしとく?Aちゃんと間接キスくらいできるぞ」
「趣味悪ィんだよ!!クソ兄貴!!!」
手元にあった枕を鷲掴み思いきり投げつけるも
見切った兄はサッと部屋の外へ出て行ってしまった。
「お前にAちゃんは勿体無いと思うな〜」
「うっせーーー!
そんなんじゃねーーーーよ!」
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NA - 面白かったです!!!! (2022年12月18日 21時) (レス) @page47 id: 9c547ad202 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:トム | 作成日時:2022年6月19日 22時