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公園から2人並んで歩きながら夜風に当たる。
深夜帯ともなれば夜はまだ肌寒い、そんな初夏の季節だった。


「…お前さ、俺の事こわくねーの?」

「え?」


「兄貴に無理やりされそうになって、俺も同じことしちまったから」


「怖いですよ。
…ちょっと違うかな、怖かった、かな」

「何が違うんだよ」

「さっきの人たちを振りほどく前に
駆けつけてくれて、お灸をすえてくれたから
なんか私もスッキリしてしまって」

「お前さ、ずっと思ってたんだけど単純すぎね?」

「えっ…と、それもあるし
緊張してたのが弛んで力が抜けちゃったみたいで…
正直その場から動けなくなっちゃいました」


「あまりにも綺麗になぎ倒していくから私がビックリしちゃって…人が目の前で殴られてるのに、なんでか怖くなかったんですよ」


「こんな場面はじめて見たのになんだか現実離れしすぎてて、
私も1周まわっておかしくなっちゃってますね」



そう言ってバツが悪そうに笑う女を横目で見ていると
冷たいはずの夜風に少し温かみが混じるのを感じた。














「着いたぞ」


数分の距離にある自宅に着くのはあっという間で
家の前でビクついてる女に
「バイクは…これな、少し話してくるから気づかれないよーに
横に座って待ってろ」


女は何も言わずコクンと頷いて
俺のバイクの横に座り
(ここでok?)と人差し指と親指で丸を作りジェスチャーをする。

(ok)

俺も同じように返すと、



ガチャ


耳をすませながら玄関を開けた。

10→←⒏



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NA - 面白かったです!!!! (2022年12月18日 21時) (レス) @page47 id: 9c547ad202 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:トム | 作成日時:2022年6月19日 22時

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