あまく繋がる想い。4 ページ4
ふたりして、ラグに座ってソファーにもたれてる。
相葉さんはあぐらを緩くしたようにしていて、俺はまっすぐ伸ばした右足を相葉さんの足の上に乗せちゃってる。
テレビを観ながらぼんやりしつつ、テーブルに並んだツマミや、ビールに変わった酒を飲む。
「…だね。」
突然、隣から発された声に、首だけ向ける。
「なに?」
「ん?同じことばっかり考えてるんだねって。」
「ふふふ、ホント。笑うわ、以心伝心。」
ふわり、
投げ出していた右手に、熱い、くらいの手が重なった。
もぞりと手のひらを上に向けると、覆いかぶさっていた俺より大きな手が動いて、指と、指が、絡まった。
「いちゃいちゃしたかったんだよねー。」
「…ぷ!なんですか、それ。」
「だって、最近忙しいじゃん?」
ぷー、と音が出るんじゃないか?みたいに唇を尖らせてるこの人が、可愛いとか思ってしまって。
空いてる左手を、相葉さんの右肩に回して。向かい合うようにしてから、わざとタコのように唇を突き出して頬に当ててやる。
ちゅ。
「こゆこと?」
「…ニノちゃん、もっと。」
ちゅ。
「もっと。」
ちゅ。
付き合いたての中学生がじゃれるように、頬に、音を鳴らしてキスを落とす。
「もっとー。」
「ふふふふふ、バカじゃないの?」
「こーゆーの、求めてたんだってばー。ニノちゃーん。」
長い腕が後ろに回されて、腰を引き寄せられた。
俺も相葉さんの首に腕を回す。
「どう、いちゃいちゃ。
ご希望通り、でしょ?」
「んー、95点!」
にこにこ、満面の笑み!なのに、マイナス5点を言ってくる。
びろーん、と、両頬を引っ張ってやって。
「いひゃいよ、ひのひゃん。」
「だろーよ。
なんだよ、マイナス5点。
こんなにサービスしてやってんのに。」
ぱちん、と手を離す。
痛い痛いと頬をさすった相葉さん。
と、思ったら急に、ぐ…、と
額と額がくっつくくらいに近づいた顔。
「…やっぱり、いちゃいちゃと言えば、…ね?」
腰にくるような声で言われたもんだから。
「ひゃひゃひゃ、ホラ、掴まって。」
って。
手伝ってもらわないと立てないくらいなダメージを受けてしまったわけで。
.
さらに甘い、夜を。
.
end.
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さっちょんぬ(プロフ) - せりかさん» 長い方更新しないくせに、こっちばっかりしちゃうのはなぜだろう。。こちらこそ、いつも優しいお言葉送ってくれてありがとう!らぶ!ひよさんがすえずって言ってたからなぁ、潤くんの熱あげに行ってもらおうかなー小悪魔にのさんに♪ふふふ (2016年9月23日 7時) (レス) id: b8e2dfbdaa (このIDを非表示/違反報告)
さっちょんぬ(プロフ) - ともさん» ともさん…!なんて嬉しいこと言ってくださるのですか!てれてれしてしまう!ありがとうございます(OvO)ふだん、突然モワッと(笑)書きたいシーンがでてから書くので、またモワッときたら更新しますねー!少々?お待ちください♪ (2016年9月23日 7時) (レス) id: b8e2dfbdaa (このIDを非表示/違反報告)
せりか(プロフ) - ひよさんに教えてもらって。。のぞきにきて、きゅん。横顔の美しかった感動から、こんな後日談。2人の間の淡い時間にうっとりだよ。ちょこちょこ更新してくれるのが、楽しみになっております。いつもありがとう♪ (2016年9月22日 23時) (レス) id: fe05f2340c (このIDを非表示/違反報告)
とも(プロフ) - さっちょんぬさんこんばんは。お久しぶりですf(^_^;さっちょんぬさんの言葉・表現が大好きです(^з^)-☆新しく更新されるのを楽しみに待ってます(*^艸^*) (2016年9月21日 20時) (レス) id: b4753fc97a (このIDを非表示/違反報告)
さっちょんぬ(プロフ) - せりかさん» なんかめっちゃ、返事が遅い最近!ごめんねー!!お言葉、ありがとうー!!なんか、なんでもないくだらないことで笑える時間があるように、といろんな意味で願わずにはいられないよね。あわよくば、それをメディアに公開してもらえると、もれなくわたしたちも幸せ…(笑 (2016年9月16日 9時) (レス) id: b8e2dfbdaa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:さっちょんぬ
作成日時:2016年1月31日 9時